四県議長会で四国電力へ情報開示の申し入れ

16日(火)に四国四県の正副議長会で四国電力本店を訪れ、以下の申し入れを行った。
(1)伊方原子力発電所の安全・安心の確保
(2)四国電力株式会社における電力供給の情報開示等
である。
8月2日に徳島市で開催された四国四県正副議長会の席上で、四国電力の火力発電の現状について私が議題とし、情報が少ないために4県議長が一緒になって四国電力へ情報開示の申し入れを行おうということになり実現したものである。
私から高知新聞政治部にお願いして、マスコミ同席のもとで話を聞くつもりであったが、私の手違いで徳島県への申し入れが遅れ、マスコミは頭撮りのみとなったが、マスコミ関係者が15名近くいたのに驚いた。
四国電力側は州之内徹副社長と山田研二原子力部長が対応していただき、州之内副社長から「この度の申し入れ内容については、真摯に受け止め、今後、できる限りの対応をして参りたいと考えております。」との回答を得た。
しかし、私としては9月4日から伊方原発1号機(定格電気出力56万6千キロワット)が定期点検にはいり、再稼働できていない3号機(同89万キロワット)と合わせて2基の原発が停止する、あわせて、来年1月には2号機(同56万6千キロワット)も定期点検に入る予定である。
それまでに、定期点検の終わった原発が再稼働できない事態になった時に、具体的に四国の電力需要に応えられるのかどうかが知りたいわけであった。
現在停止中の火力発電所の状態について、再度質問すると発電設備の一覧表が出てきた。
最近になって愛媛県には提出されたという。
この資料を見て初めて納得がいった。四国電力側は別に隠しているつもりもなかったようだ。
これで分かったことは、福島原発事故の後、それまで停止していた坂出火力発電所の1〜4号機を稼働させており、4機で144万6千キロワットの最大出力がある。(この最大出力は19日訂正した)
そして、徳島県阿南市にある阿南火力発電所は3、4号機は動いているが、1号機は古すぎて稼働は無理である。2号機(22万キロワット)を整備して再稼働させるかどうか検討中とのことであった。
そして、9月以降四国内の電力需要に応えられるかどうか、冬場の電力需要に応えられるかどうかは検討中であるとの回答であった。
また、伊方原発の再稼働に向けて、政府のストレステストの対応をしているとのことであった。
火力発電所の再稼働も費用がかかるであろうが、原発の再稼働を愛媛県知事が認めるかどうかわからない。
政府が、原発中心でいくのか、原発依存を少なくしていくのか、今後のエネルギー政策をどうするかの判断を早く出すべきである。