平成23年9月県議会質問戦

27日(火)から県議会で質問戦が始まった。トップバッターは自民党の桑名龍吾政調会長である。
桑名県議は、教科書採択問題を取り上げ、教科書採択に関する県教委の取組姿勢を質した。
4年に1度の教科書採択は終わり、「新しい歴史教科書を考える会」の自由社と、それから別れた育鵬社の歴史・公民の教科書の採択は高知県内では明徳義塾中学校以外では採択されなかった。
県内の公立中学校でも、自虐史観で書かれた教科書ではなく、自由社育鵬社の教科書を採択されるように、4年後に向けて有志議員で勉強会を立ち上げることを考えている。
また、二日目3番目は今回が初登壇となる新人の西内隆純県議である。
彼は、政治家になる動機を次のように述べた。
素晴らしいので本人の同意を得て以下に掲載する。
「私が最優先で解決しなければいけないと考えておりますのが、戦前と戦後の歴史の断絶が招いた、営々と構築・継承されてきた日本民族アイデンティティーの喪失の問題でございます。皆様ご存知の通り、日本には古事記という神話がございますが、そこに綴られた内容は単なる物語ではなく、いにしえの日本人の姿、考え方、物の見方であります。長い年月を経て尚も、脱落や改変されることなく現代に伝承されているということは、その姿こそ日本民族の理想であることを意味しています。ドイツの有名な歴史家ランケは次のように述べています『その民族を滅ぼすには、先ずその歴史を抹殺し、次に別の歴史を作ってこれを信奉させることだ。』また、アーノルド・J・トインビーは『12歳までに神話を教えない民族は間違いなく滅びる』と語っています。これらのことをよく理解していたGHQは、占領政策のなかでウォー・ギルド・インフォメーションプログラムに基づき、戦前の歴史、神話の否定を行いました。その効果は絶大で、占領政策後も教育現場やマスコミ、行政なども積極的にこれを手伝い、結果として神話から育まれた日本人の理想や美徳、感性など多くのものを失ってしまいました。そして、失われた部分を補填する形で、無責任な自由と権利、経済的合理性が導入されたのでございます。このような有様を見て、近い将来に日本は残っても日本人は滅んでしまうのではないか、そのような強い危機感に突き動かされました。」と述べた。
西内隆純議員のように、しっかりとした正確な歴史観を持った県議が自民党に加わったことは非常に心強い。