朝鮮半島危機と高知県

昨年12月17日に北朝鮮金正日が死んでから、高知県嶺北地域での米軍機による低空飛行訓練が頻繁に再開され、昨年12月には嶺北4町村長連名による中四国防衛局長宛の訓練中止要請が提出された。
これを受けて高知県知事が今月19日に国に訓練中止要請を行うことになった、実際には森部危機管理部長が知事代理で行くそうである。
吉野川沿いの嶺北地域の地形は北朝鮮のある地域の地形に似ているといわれ、これまでも北朝鮮の動きが危なくなると米軍機による低空飛行訓練が頻繁に行われてきた。
そして、米軍機は平成6年10月には早明浦ダムで、平成11年1月には土佐湾沖で墜落事故を起こしている。
高知県危機管理・防災課の資料によると、12月6日〜21日の間で29回36機が低空飛行訓練を行ったそうである。
過去3年間の月間最高飛行回数が26回31機なので、今回は非常に多いといえる。
北朝鮮金正日の死亡を発表した昨年12月19日と二日前の11日にも日本海へ向けてミサイル発射実験を行ったと報道されており、何をしでかすか分からない国家である。
嶺北地域ではこれまでも継続的に低空飛行訓練は行われてきたのでいつから急に増えたのか明らかではないが、米国は死亡発表のだいぶ前から北朝鮮の変化をつかんでいた可能性がある。
嶺北地域の住民にとっては、谷になった地形で低空飛行訓練が頻繁に行われると騒音公害がはなはだしい。