自民党総裁選挙、安倍総裁再登板

26日(水)自民党総裁選挙の開票が行われ安倍晋三氏が決選投票で石破茂氏を破り第25代総裁に選出された。
先週の水曜日(19日)の夕方、私の携帯電話に麻生太郎元総理から総裁選挙の状況について電話があり、その時に麻生先生は安倍総裁誕生の自信を話しておられた。
その後の総裁選挙のマスコミ報道で安倍氏の追い上げが急であること、石破氏は自民党を離れていた期間があること(5年間)で国会議員の支持が弱いことは認識していたので、安倍・石破の決選投票になれば安倍総裁が誕生するであろうことは予測していたが、地方票(300票)の開票結果が石破165票(55%)、安倍87票であったので、国会議員票(198票)の行方に影響して石破総裁の誕生があるかとも考えていたが、やっぱり安倍氏が強かった。
高知県連の開票結果は以下のとおりで高知県の持ち票4票は全部石破氏となった。
投票総数 4345票(投票率60%)、有効票 4336票、無効票 9票
石破 茂 3676票(85%)
安倍 晋三 456票(10.5%)
石原 伸晃 94票
林 芳正 70票
町村 信孝 40票

過去の総裁選挙では麻生総裁誕生の時の選挙が投票率50%で一番高かったが今回はそれを上回った、それだけ党員の国難意識が強いということだろう。
また、高知県では3人の衆議院議員のうち中谷元山本有二両議員が石破氏支持となり、県議団22名も全員石破氏支持となった。
中谷、山本両代議士の石破支持の選挙運動と同時に、私は自分の持っている支部の50人の党員の皆様には石破氏に投票していただくよう電話で依頼したが、それぞれの県議も投票依頼をしたようで、それが投票結果に現れている。
また、総裁選挙に投票できるから自民党に入党するという方もあった。

また、国会議員の投票結果は以下のとおりで、1回目が
安倍 54票、(+地方票87で合計141票)
石破 34票、(+地方票165で合計199票)
決選投票では
安倍 108票、石破 89票となり、安倍氏がプラス54票、石破氏がプラス55票で、地方票の結果が国会議員の投票行動にも影響していることがわかる。
県連幹事長として安倍総裁誕生に関するマスコミの取材を受けたが、「新総裁に望むことはデフレからの脱却と地方経済の活性化であり、そのためには南海トラフ巨大地震などの対策で公共事業の実施などの財政出動と、日銀がもう一段の金融緩和政策を実施することであろう。また、石破氏と安倍氏は外交・防衛問題も地方に対する政策も主張が似通っているので高知県にとってはプラスになるであろう」と答えた。
また、外交・防衛問題の建て直しがもう一つの国政課題であることはいうまでもない。
総裁の再登板はめったにないことだが(初めてである)自民党の人材不足か、との質問には、「安倍氏は5年前に朝日新聞を始めとする一部のマスコミの意図的な攻撃報道で体調不良を起こし無念の首相辞任となった。今回は党員から体調の回復した安倍氏に対して再度頑張ってくれとの応援の声が届いた結果だと思う」と答えた。
今回の総裁選はマスコミの注目度も、国民の評価も高く大成功であったと思う。
安倍氏の体調が万全かどうか分からないが、安倍氏は今後石破氏と協力していけるであろうし、挙党体制ができると考えている。