3月県議会質問戦

3月7日、県議会で質問戦が始まり、この議会では自民党は幹事長がトップバッターなので、約2年ぶりに登壇した。
代表質問は広くまんべんなく聞くもので、途中で持ち時間50分が時間不足になりそうになり一時早口になったが、2分44秒残しで終わった。
以下に私の質問要旨を掲載する。

1、知事の政治姿勢について(知 事)

(1) 安倍内閣の日本経済の再生に向けた政策について所見を聞く。
(2) 教育再生実行会議では、いじめ対策としての道徳教育の導入についてどういった議論が行われたのか。また、それ以外の課題についても今後議論されるようだが、その概略について併せて聞く。
(3)談合問題について                    
(ア)コンプライアンス確立に向けたこれまでの取り組みをどう評価し、今後さらにどういった取り組みを期待しているのか。また、その上で、県民に安心感、信頼感を持ってもらえる状況になったと判断した場合には、指名停止期間の短縮を行う考えはあるのか、併せて聞く。
(イ)12月県議会以降、県経済や雇用への影響に関してどのような調査をしたのか聞く。
(ウ)賠償金の請求はいつ行うつもりか。また、分割払いは認めるということでよいのか、併せて聞く。
(エ)工事の発注に影響はないのか聞く。

2、産業振興計画の現状と今後の見通しについて(産業振興推進部長)
(1) 高知県地産外商公社について
  ア 活動全般についてのこれまでの総括を踏まえて、来年度外商部門の体制強化を行う考えがあるのか。また、総括の中で見えてきた新たな課題に対して、今後どのようなところに重点をおいて外商活動を展開しようとするのか、併せて聞く。
  イ 産業振興計画の改定の柱となる移住促進を中心に、観光や県産品を総合的に売り込むためには、首都圏における本県の情報発信拠点として、さらに体制の充実強化を図るべきではないかと考えるが、来年度の情報発信の進め方と併せて所見を聞く。
  ウ 外商部門や情報発信部門の体制強化を図ろうとするならば、事務所の拡張などを実施するつもりはないか。また、その場合の県費の負担増や具体的な拡張方法などについてどのように想定しているのか、併せて聞く。
(2) 農業分野における成果の現状と目標に対する達成度、また、大幅に増加した分野についての原因分析、さらに、今後の目標達成に向けての取り組みについて、成果の出ていない分野についてはその原因と対策について併せて聞く。
(この項 農業振興部長)

3、南海トラフ巨大地震対策について(土木部長)
(1) 南海トラフ巨大地震対策特別措置法案に補助率のかさ上げなどを盛り込むことについて福井照衆議院議員に要望し、それがこの法律案に反映されていたと聞いているが、具体的にどう反映されていたのか聞く。     (この項 知 事)
(2) 南海トラフ巨大地震対策特別措置法の成立を前提として、河川堤防を10年間かけて整備してはどうかと提案するが、堤防のかさ上げについての所見を聞く。
(3) 県内の土木事務所が津波に襲われた場合、それに代わる施設は考えているのか。また、あるとすればそこに何をどの程度準備しておけばよいと考えているのか、併せて聞く。

4、新エネルギーについて(林業振興・環境部長)
(1) 第2期産業振興計画における新エネルギー導入の目標を大幅に引き上げたが、その判断を行った背景や趣旨について聞く。
(2) 木質バイオマス発電プロジェクトに対する基本認識および現時点での取り組みの動向と今後の課題について聞く。
(3) こうち型地域還流再エネ事業の第1号として準備している高知県安芸市地域還流メガソーラー発電事業の現時点における進捗状況と今後のスケジュールについて聞く。また、安芸市に続く平成25年度における取り組みの進め方について併せて聞く。

5、農業振興について(農業振興部長)
(1) 農業の6次産業化の推進について
  ア 生産者にとって県外に生産物を売り出すためには、市場調査や販売促進などが必要であるが、この分野に対する支援についてどう考えているか、所見を聞く。
  イ 6次産業化推進事業の中で行う「農業創造セミナー」の内容および市町村との連携について聞く。
(2) 新規就農者が農業に定着するためには農業技術の指導、農地の確保、経営指導など多くの課題を乗り越えるための支援策が必要となると考えるが、現在の支援策および来年度の支援策について聞く。また、園芸農業におけるハウス整備などで必要となる資金に対する金融面での支援はどういうものがあるか、併せて聞く。

6、水産振興について(水産振興部長)
(1) 漁協が漁業調整を行うことにより、佐賀地区のカタクチイワシを捕って活餌にするようにできれば、佐賀地区の漁業振興につながると考えるが、見解を聞く。
(2) 来年度から、巻き網で漁獲されるカタクチイワシを活餌として利用するためのシステムの開発を行うと聞いているが、その研究の具体的な内容および実用化のめどや方向性について聞く。
(3) 産業振興計画で水産業分野の成長戦略の一つに養殖業の振興を掲げているが、産地ブランドの確立が十分でないことや厳しい経営環境、あるいは漁場の制約などといった課題を踏まえ、今後養殖業をどう振興していくのか聞く。

7、福祉政策について(地域福祉部長)
(1) こうち支え合いチャレンジプロジェクトをどのように進めていくのか、取り組みの方向性と課題について、プロジェクトを推進する体制と併せて聞く。
(2) 社会福祉施設の高台移転と防災拠点の整備等の促進について
  ア 津波による浸水が予測される入所型の社会福祉施設はいくつあり、それらの高台移転の検討はどの程度進んでいるのか聞く。
  イ 自力避難が困難な障害者や児童の入所施設の耐震化などの防災対策や高台移転整備を推進する国の補正予算をどう活用していくのか。また、今回の補正予算は高齢者施設が対象となっていないが、どう対応するのか、併せて聞く。
(3) ねんりんピックよさこい高知2013を高知らしさあふれる大会とするためにどのような工夫をしているのか。また、大会に参加する人に高知ファンになってもらい、リピーターになってもらって観光振興につなげることなどが大変重要になってくると思うが、そのための取り組み状況について併せて聞く。
(4) フィリピン全戦没者合同慰霊祭に参加しての所見を聞く。 (この項 知 事)
(5) 少年非行対策について
  ア 青少年の非行防止と健全育成に取り組んでいくには、地域や関係機関とも連携しながら、予防から立ち直り支援までの総合的な対策が必要であるが、どのように取り組んでいくのか聞く。
  イ 不良行為の6割を占める深夜徘徊への対策が必要であると考える。家に居場所がないなど、さまざまな事情を抱え込んでいる青少年もいるなかで、慎重な対応も求められるが、どのように取り組んでいくのか、所見を聞く。
  ウ 本県は刑法犯総検挙人員に占める少年の割合である少年の犯罪率も高いと聞いているが、非行率および再非行率、また、少年の犯罪率の減少対策について併せて聞く。                    (この項 警察本部長)

8、幡多博について(観光振興部長)
  幡多地域の観光キャンペーンの開催に向けた主体的な取り組みに対して、県としてどのような支援を行うのか。また、今回の観光キャンペーンを持続させて、今後どのように地域の観光につなげていくのか、併せて聞く。

9、教育政策について(教育長)
(1) 県内公立高等学校の日本史履修比率(現在53%)をもっと増やすべきではないか聞く。
(2) 公立学校現場の卒業式や入学式の国旗掲揚と国歌斉唱について、学習指導要領に基づいて指導しているか聞く。

10、警察行政について(警察本部長)
(1) 1年間に3人もの警察官が逮捕され、免職や停職などの懲戒処分を受けた警察官が6人にも上るという不祥事が続発したのは警察官としての士気が低下していると言わざるを得ないが、これに対する対策について聞く。
(2) 犯罪認知件数の減少について、その原因をどのように分析し、今後さらなる減少に向けて、どのような対策を行うのか聞く。
(3) 県民の体感治安を高めるためには、刑法犯検挙率の向上が不可欠であると考えるが、検挙率の現状をどのように分析しているのか。また、検挙率の向上のためにどのような対策を講じているのか、併せて聞く。