はだしのゲン騒動

松江市はだしのゲンの漫画を、小中学校の図書館から撤去することに決めた?事で新聞記事を賑わしている。
数日前に、地元の高知新聞社会部から電話取材を受けた。
あの漫画は気持ち悪くてほとんど読んでないのでコメントのしようがなかった。
ただ、今さら図書室から撤去させるとなると、憲法で保証する表現の自由に違反する可能性があるのではないかと回答した。
後日、小中学校の図書館からのみ撤去させるのであって、一般の図書館にはこれまで通り置いておくと知ったので、それなら憲法違反の可能性は少ないであろう。
今日、インターネットで調べたら、この漫画は1973年から連載開始と書かれていた。
この年は、私は司法試験に挑戦し始めた時期なので、漫画を読む機会は少なかったと思うが、いつの時点だか覚えていないが、何度か読んだ記憶があり、気持ち悪くて続けて読む気もしなかった。
作者が左翼であることは認識していたと思うが、漫画の内容が、戦争に至る経緯や、日本軍の残虐行為について事実と異なる内容を描いていると批判されている事は、当時の私が認識していたかどうかすら覚えていない。
高知新聞の記者から、松江市へ働きかけた方が高知市在住の方で、昨年11月に、高知県議会と高知市議会へ、松江市と同内容の陳情書を出しており、県議会では全く審議されず、市議会では審議の上不採択となった事実を知らされたが、私はそういう陳情書が県議会に提出されていたことに全く気がつかなかった。
紹介議員の無い陳情書は、議案書などと一緒に何の説明も無しに配布されるので全部を読んでいなかった。
下村文部科学大臣松江市の措置を支持するコメントを出したそうだが、私は、この漫画を改めて読む気もしない。