今朝(23日)の
産経新聞朝刊1面の「転換への挑戦」という欄を
中曽根康弘元首相が書いており、
その始めに「敗戦後、日本の安全保障は
憲法9条によって当初は
自衛権そのものさえ認められなかった。」と書かれてある。
この
憲法制定過程で
自衛権すら認められないとの見解があったことは何度かこのブログで書いてきた。
昭和22年に
衆議院議員となった中曽根氏のこの認識は、
憲法制定後にこの議論があったという意味なのかどうかは分からない。
現在は、
自衛権は国家の
自然権として認められているというのが多数説だ。
しかし、この
憲法制定過程で、
憲法制定当局である
マッカーサー司令部の職員の中には、
憲法は制定しても日本を国家として認めない考え方があったことを、我々は決して忘れてはいけないし、その呪縛は現在も続いていると思う。