ものづくりセミナー

9月29日(月)14:00からものづくり地産地消・外商センター主催の第4回ものづくりセミナーがあり、本田技研工業の「人間型ロボットASIMO」誕生秘話についての講演があったので出席した。

かねてから本田技研は会社の発想が自由で素晴らしいと感心していたので楽しみにして出席したが、予想通りであった。
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講師の田上勝俊氏は本田技研工業の基礎研究所設立と同時に所長に就任し、研究テーマの一つに「人間型ロボットASIMO」の開発を行った。その際の苦労話を聞いた。
印象に残った話をご紹介すると、
☆一般に「失敗は成功のもと」という諺があるが、ホンダでは逆に「成功は失敗のもと」の発想をしていた。
成功した事例にこだわると失敗につながる事が多い。
☆会社が成功する為には、時代認識をしっかりと持ち、会社のポジショニングをしっかりと持つ。つまり会社の持ち味を出すということだ。
☆ハードルの高い目標を掲げ、何度障害にぶつかってもやり続ける情熱が大事である。
当たり前のことではあるが、成功事例の多いホンダの元幹部が発言すると説得力がある。
☆ロボットに関わって思うのは「課題先進国」たる日本が、課題を解決して新興国にシフトバックする必要があるし、それが出来る。
また、☆製造業はMOS(もったいない、おもてなし、繊細)の視点で考えていく事が重要である。
などの話が印象に残った。
最後に、人間型ロボットについてはソフトバンクのヒト型ロボット「ペッパー」に期待しているとの話があった。
このロボットはソフトウェアを公開し、各自がこのロボットにアイデアを注入して育てていくシステムを導入しているそうで、大化けする可能性を秘めているとの事であった。
大変勉強になった講演会であった。