昨夜、数時間で一挙に完読した。作者は月村了衛、全く知らなかった。
最後は政府発表は事故ということで処理される。という筋書きである。
しかし、自衛隊が普通の軍隊と違うのはその行動基準である。
普通の軍隊の行動基準は「何をしてはいけないか」だけが規定され、軍独自の判断で動ける最良の余地が大きいネガティブリストである。
何度も書くが、この法律は拳銃を所持している警察官が、拳銃を適法に所持出来ない日本において、犯人を取り押さえるに際して武器の使用はくれぐれも慎重に行えという趣旨の条文である。
武装勢力以外にも、誰でも武器が入手できる中東などで通用する法律ではない。
平成15年(2003年)に成立したイラク特措法の審議の最中であった。
衆議院の特別委員会の委員長は高村正彦先生、与党筆頭理事は中谷元衆議院議員、高知市で中谷先生と話す機会があり、中谷先生に対して「私は、現憲法下で自衛隊を海外に出すべきではないと思います。もし、自衛隊員が事故などで命を落とす自体が起きたらどうするんですか。普通の公務員が海外出張するのと訳が違うでしょう。現憲法下では軍人としての処遇が出来ないでしょう。」と強く訴えた事を思い出した。その思いは通じなかった。
それ自体が幸運以外の何物でもないと私は思っている。