四国公共交通議員連盟の役員会

14日(火)午後3時から松山市で四国公共交通議員連盟の役員会が開かれ、高知県からは会長である私と、事務局長の弘田兼一県議が出席した。
議題は23日に上京して国土交通省に要望する要望項目の審議、一つは本州四国連絡高速道路の料金に関し、平成26年度から予定されている全国共通料金の導入に伴い、影響を受けるフェリーや鉄道、バスなどの公共交通機関に対して、減収補填を含め、事業者の実情を踏まえた総合的な支援策をお願いしたいという事、二つ目は四国内の新幹線整備要望である。
この日、議題審議に先立って国土交通省観光庁観光戦略課の清水一郎課長の「観光立国の推進と公共交通」と題する講演があった。
中村課長は松山市の出身で東大法学部から平成2年に旧運輸省に入省、英国のケンブリッジ大学大学院を修了している。
課長の講演の中でも国内の整備新幹線の図が示され、四国だけが空白になっている事が指摘され、松山市出身の清水課長としては、国に要望を上げ続けるべきだとのアドバイスも頂いた。
また、講演の中で、世界のハブ空港と成田、羽田両空港の年間総発着回数などの比較表が資料として配布された。
羽田空港が4本の滑走路を持ちながら、2本の滑走路しかない英国ロンドンのヒースロー空港より発着回数が少ない(羽田空港45万回、ヒースロー空港48万回)原因は、羽田が大田区川崎市上空を飛べないことが主な要因であることが指摘された。
これは意外であった、私は横田基地の空域設定が主な要因であると思っていたからだ。
この他、日本の航空運賃の高さの原因など、大変勉強になる話があった。
ところで、この日の会場になったのが愛媛県庁に近い「萬翠荘」という、旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が大正11年に建てた洋館であった。
国の重要文化財に指定されており、通常は会議室として貸していないそうだが、公共交通議員連盟が観光と一体となっているということで特別に一室をお借り出来たということであった。
この日は午前9時30分から高知県庁で来年度予算案の勉強会、昼過ぎに自家用車で松山市に向かい、会議終了後の午後4時30分に会場を出発、宇和島市経由で午後7時に自宅に着いた、高速道路のおかげである。

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