電気の使用方法について考えさせられた

最近家の近所にローソンが開店した。
付近が明るくなって良かったと思っていたが、ご近所から夜中に明るすぎると苦情がきて照明を少し落としたと聞いた。
そんな時に川口マーン恵美さんの書いた「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」(講談社+α文庫)を読んだ。
その本に、「ドイツには閉店時間法というのがある。1956年にできた法律で、それによると、飲食店とガソリンスタンドなどを除いた全ての店は、平日は夕方午後6時半、土曜日は午後2時で閉店し、日曜と祝日は終日店を開けてはならなかった。
この法律が奇跡の経済成長も何のその、40年近くも頑迷に続いたのがドイツという国なのだ。
その後、閉店時間法は少しずつ緩み始めて、2006年各州に委ねられることになった。」という記事があり、日本の電灯使用をあらためて考えさせられた。
かといって法律が改正された後も24時間営業の店はほとんどないそうだ。
「ドイツ人は家の中の照明も暗いほうが好きだ。」という話も出てくる。
数十年前、義兄がベルギーで暮らしていた頃、ベルギー人がいかに夜の明かりを嫌うかという話を聞いたことを思い出した。
映画でもそういうシーンが出てくる、私は耐えられないと思った。
しかし、日本のコンビニやスーパーなど、夜中の照明をもっと落とす必要があるのではないかと思っている。
福島原発の事故以来不必要な照明を一時は落としたが、また以前に戻ったのではないか。
また、ドイツの高速道路アウトバーンが夜は真っ暗だという話も出てくる。外灯がないようだ。
日本の東名高速道路など幹線道路は夜も昼の如き外灯が点いており、高知県内の高速道路が暗いのに違和感があったが、これが普通だと思えば済むことだ。
そして、ドイツの電気代がヨーロッパの中でもとりわけ高く、フランスのほぼ二倍だという話も出てくる。
ドイツが原発を廃止し、再生可能エネルギーに政策転換をしているからである。
おそらく日本がモデルにしたのであろうと思うが、ドイツでは1991年にできた再生エネルギー買い取り法(2000年に再生可能エネルギー法として改定)に基づき、再生可能エネルギーで発電された電気は、20年にわたって全量買い取りが保障されているそうだ。
これがドイツの電気代が高い原因だという。
日本も同じ道を歩もうとしているが、私はこの政策に反対だ。
とりわけ非効率な太陽光発電を、高い買取価格を設定してやたらと増やすべきではないと思っている。
ヨーロッパは、もしもの時には陸続きの外国から電力を買うことができる。
日本の場合はそれが出来ない上に、これ以上電気代が上がれば製造業の中小企業は持たないとの声が我々には届いている。
written by iHatenaSync