27日午前10時30分から、
宿毛市平田の中核工業団地の一角で(株)グリーン・エネルギー研究所が経営する
宿毛バイオマス発電所及び
木質ペレット製造所の竣工式があり出席した。
この構想を永野正展会長から聞かされたのが5年程前になろうか、最初はよく理解できなかったが、一昨年9月に西内隆純県議などと
オーストリアのウィーンへ
バイオマス発電所の視察に行ってよく分かった。
ウィーンの
発電所は年間のうち半年間は
発電所の余熱を高温の蒸気に変えて地域暖房として利用している。それでも国の補助を受けなければ採算が取れないとの説明を受けた。
日本の新エネルギー買取制度は、この工場の場合発電した電気を24円/kwhで
四国電力に買ってもらう。
石炭火力発電のコストは8〜12円/kwh程度との資料がある、その差額は国の負担になるが、結局国民の負担となる。
それでも
原発からの転換コストと国民が納得出来れば良い。
また、
高知県の場合は森林資源の活用と
林業業界の発展につながる。
但し、
高知県でこの計画が出来た時の原木供給量は年間50万立方メートル、県内2カ所の
バイオマス発電所がフル稼働し、先に稼働している大型製材工場の「高知おおとよ製材」がフル稼働すると原木70万立方メートルの供給が必要となる。
現場では山で働く作業員の数が足りない。
高知県は来年度から
林業学校を作ってこれに対応するということであるが、学校を作っても山で働くことによって安定した収入が得られるという見通しがなければ人は集まらない。
例えば年収400万円の体制を作る必要がある。
それには国、県、
森林組合、民間業者の協力が是非とも必要である。
永野会長、
那須社長、
高知県はじめ関係者のご協力でここまでこぎつけた。
今後は何としてもこの工場に成功してもらいたいと思う。