29日(土) 午後3時30分から東京の新国際ビル会議室で「通州事件80周年 記憶と慰霊の国民集会」が開かれ出席した。
この会は、私が学生時代からお世話になっている宮崎正弘氏のメールマガジンで知った。
通州事件は前から知っており、最近新たに生存者の証言記録が出版された事も新聞か雑誌の報道で知っていたが、あまりにも悲惨な事件なのでこの本を読む事にためらいがあった。
いい機会なので勉強の為に出席した。
簡単に概要を記すと、事件は北京の東20キロにある通州という町で昭和12年7月29日に、国民党軍通州保安隊が日本軍の不在中に日本人居留民 385人のうち、225人が虐殺された事件である。
とりわけ婦女子に対する凌辱、蛮行は凄まじく、死体を切り刻む残虐性は中国人特有のものだといわれている。
通州事件は、過去に日本の歴史から意図的に消された事もあり、数十人の出席であろうと思って出席したら、なんと300名近い参加者で立ち見が出ていた。
はじめに簡単な事件概要のビデオが上映された後、呼びかけ人代表の加瀬英明氏の挨拶、櫻井よし子さんの来賓挨拶があった後、一部では元産経新聞記者の皿木喜久氏がコーディネーターとなり、母の胎内で事件に遭遇した加納満智子さん、通州虐殺事件の加害者である通州保安隊を撃滅した日本軍部隊長のご子息である奈良保男氏が証言した。
二部では、「通州事件は我々に問いかけるのは何か」と題し、近現代史研究家の阿羅健一氏、小堀桂一郎氏(東大名誉教授)氏、ペマ・ギャルボ氏、藤岡信勝氏(拓殖大学客員教授)など8名の方がリレートークを行ったようだが、私は少林寺拳法関東学生OB会出席する為中座した。その後の懇親会で一緒になりお話を聞く事が出来た。
会場で販売していた本の題名だけ紹介する。
「通州事件 日本人はなぜ虐殺されたのか」藤岡信勝・三浦小太郎編著(勉誠出版)