国会の質問時間論争

国会の質問時間について与野党の調整が続いている。

はじめに、この話は選挙後突然出た話ではなく、以前から続いて議論されている課題だ。

野党は「与党は前もって役所から議案について説明を受けているので、質問時間は短くて当然だ」との声があり、昨日の水月会会合における石破茂会長の談話が新聞報道されているが、野党に配慮した発言であり理解できる。

一方で百二十数名の参議院自民党でも、我々与党は野党に比べて圧倒的に質問時間が少ないので、新人議員は質問の機会が少なくて不満が溜まっている。

この一年間で、私は各種委員会での質問機会が6度あったが、頻繁に質問に立てる野党議員が羨ましい。

本会議で質問に立てる機会は3年に1回という話も聞いた。

ましてや、衆議院自民党は284名になった、質問の機会がなかなか回ってこないだろう。

党の政調部会で質問するのと、国会の委員会で質問するのとは状況が全く違う。

今回の衆議院選挙でも、自民党の候補者に対し質問機会が少ないとマスコミ報道があり苦労したとの話があった。

国会で委員会の質疑を聞いていて痛感するのは、野党が同じ質問を繰り返すことだ。

私は宿毛市議会1期、高知県議会4期を経験したが、別の議員が質問した事を、再度全く同じ質問を繰り返す事は議員として恥ずべき事だと教えられてきた。

国会の委員会における野党の質問はこれが何度も繰り返される。

答弁に立つ安倍総理を始め各大臣は「〇〇議員にお答えしましたが」とは言わない、丁寧に同じ答弁を繰り返している。

偉いと思って感心している。高知県議会では「〇〇議員にお答えした通りです」と答弁する知事が過去にいた。

同じ問題でも角度を変えて質問したらどうかね、と思う。

それで与党が質疑を終了しようとすると、質疑時間が足りないと大騒ぎ、マスコミがそれに乗って報道する。

マスコミはもっと正確に報道したらどうですかね。