広島への原爆投下から73年

あれから73年目の8月6日を迎えた。

広島県は7月豪雨災害で大きな被害を受けた、復興途中での式典が開催される。

先月、米国が原爆開発を行った「マンハッタン計画」の為に造られた街、ニューメキシコ州ロスアラモスを訪れ、同地の科学博物館を見学した。

ロスアラモスへ来る前は、この街が砂漠のど真ん中造られた街だろうと勝手に想像していた。

なんとロスアラモス峡谷という、グラントキャニオンの小型版の地形の丘に造られた街で、緑の多い、落ち着いた避暑地のような街であった。

下の写真が科学博物館と通りの様子、

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広島と長崎に落とされた原爆の模型、手前が広島市へ投下されたリトルボーイ、向こうの黄色の爆弾が長崎市へ投下されたファットボーイ、プルトニウム使用型。
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私の左手の爆弾が小型原爆B61の模型、米国とNATO諸国との「ニュークレア・シェアリング」に使用されている。

この飛行機搭載型の原爆をNATOのどこかの空軍基地に配備しており(常に移動しているそうだ)、NATO諸国が核攻撃を受けた時はこの原爆で反撃する。
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上の写真はB61に搭載される核弾頭W80の模型、

この博物館は、第二次世界大戦の歴史やマンハッタン計画の流れを説明する映写室や原爆模型など、様々な資料があり、大変勉強になった。

この一角に、なぜ日本に原爆を落としたかを正当化するパネルがあった。

それを読んだ米国在住の友人は「この説明は違う」と言った。同感だが米国民には理解されないだろう。

この広大な国土を持つ国に来ると、政治指導者は核戦争もじさないという考えを持つだろうと実感する。