大臣所信に対する質疑と追悼演説

31日(木)午前10時から、参議院本会議で安倍総理他大臣所信に対する質疑が始まった。

トップバッターは国民民主党榛葉賀津也議員、続いて自民党橋本聖子議員が質問に立った。

榛葉議員の質問は聞き応えのある鋭い質問であった。

北方領土返還交渉にあたり、これまで外務省が主張してきた「北方領土は日本固有の領土か」との質問に対して、安倍総理は「我が国が主権を有する島だ」と答弁した。

先日の衆議院の本会議場での答弁と同じである。

昨年秋の臨時国会における参議院外交防衛委員会において、河野外務大臣は、この質問に明確に答えなかった。交渉中の外交案件については内閣は答える義務はないそうだ。

これまでの4島返還から、まずは2島返還に舵を切ったという事だ。

その際、国後島択捉島の帰属について全く言及がないのでどうする意向かわからないが、国民に説明をする義務があるだろう。

私は安倍総理が、これまでの4島一括返還という我が国の方針を変更してまで領土交渉にこだわる理由が理解出来ない。

このやり方には大きな懸念を持っている。

二人の質問の後、立憲民主党福山哲郎議員が、先月お亡くなりになった自民党鴻池祥肇議員に対する追悼演説を行った。

福山議員は野党議員ですが、参議院ではそういうルールになっているそうだ。

本会議場傍聴席には、鴻池議員の奥様と息子さんが来られていた。

私は、鴻池議員と福山議員の関係は知らなかったが、心のこもった素晴らしい追悼演説でした。