韓国の日本水産物に対する輸入規制について

17日(水)午前8時から、 自民党本部で政調会の水産部会・外交部会・水産総合調査会合同会議が開かれ、韓国の日本産水産物等の輸入規制に関するWTO上級委員会の報告書について、外務省と水産庁から説明があった。

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この件については、先週の金曜日12日の水産部会・水産調査会合同部会でも自民党議員から水産庁に対して大変厳しい意見が多く出た。

一昨日の参議院外交防衛委員会理事会でも外務省から説明があったので、私も日本外交の敗北について厳しい指摘をし、今後の巻き返しについてハッパをかけた。

WTO上級委員会報告書の内容は、⑴韓国の輸入規制措置がWTO協定に非整合的であるとしたパネル報告書(第一審)の判断について、その分析が不十分(本来考慮すべき全ての事項を十分に考慮していない)であるとして取消し。

⑵韓国は輸入規制措置を強化する際に求められる周知義務等を果たしていなかったとして、WTO協定に非整合的であることを認めたパネルの判断を支持。

日本産食品は科学的に安全であり、韓国が定める安全性の数値基準を十分クリアできるものとしたパネルの事実認定については、上級委員会は取り消していない。

以上が報告書の要約だが、簡単に言うと、日本産水産物は安全であるが、韓国が文句を言っているのでそちらも考慮しましょうということだ。

日本外交の敗北であり、韓国のロビー活動の勝利である。

韓国は日本に対してはあらゆる手段で嫌がらせをやってくる国であり、今回の件もその一環だ。

なお、上級委員会は7カ国の代表7名で構成されているが、現在4名が欠員で、米国、インド、モーリシャスの3名が委員だ。

欠員の理由は米国が上級委員会の改革を主張して、欠員の補充をさせない為であるそうだ。その報告書は、裁判と違って覆せないシステムになっている。

今日の会議でも、日本外交の敗北について、外務省、水産庁に対して多くの厳しい意見が出た。