8月2日、自民党四国ブロック両院議員会の四国新幹線プロジェクトチームで岩手県などを視察した。
参加者は愛媛県の村上誠一郎衆議院議員、高知県からはプロジェクトチームの座長である山本有二衆議院議員と私、香川県の磯崎仁彦参議院議員、
四国経済連合会の千葉昭会長、JR四国の半井真司社長、浜田恵造・香川県知事、岩城孝章・高知県副知事、海野修司・徳島県副知事、樋口志朗・愛媛県参与、国土交通省総合政策局の池光崇政策課長などである。
他の参加者は函館で北海道の新幹線整備について調査の後で函館から新幹線で岩手県盛岡市へ来た。
私は仕事の都合で、12時36分東京駅発、15時54分盛岡駅着の新幹線で行き、17時からメトロポリタン盛岡ホテルで行われた意見交換会に参加した。
この意見交換会は、JR東日本の常務取締役の喜勢陽一総合企画本部長が、1、JR東日本の新幹線について
2、気仙沼線・大船渡線のBRTによる復旧について説明を行い、質疑応答を行った。
私が注目したのはBRT(バス高速輸送システム)である。
(写真は大船渡線の盛駅、私の右側が線路を道路に直した専用線で後ろに見えているバスが専用バス)
これは、東北大震災の津波で線路を破壊された気仙沼線と大船渡線の線路を撤去し、バス専用道路として運行しているものである。もちろん一般道も路線に入っている。
この地域は過疎化で人口減少が続く中で、津波被害によりそれに拍車がかかっており、線路を復旧しても乗客の確保が難しい現実があった。そこで、バス路線にして便数を増やし、かつ経費を削減する為にBRTに切り替えたとの事である。
私は昭和63年4月に高知県宿毛市へ帰ったが、高知県西部の鉄道は窪川駅から土佐中村駅までが第三セクターの土佐くろしお鉄道の経営であった。
平成8年頃に中村から宿毛市へ線路が延びた。しかし乗客は年々減少し、私も時々乗るが、宿毛線の乗客は数人の時が多い。
経営は大赤字だが、それでも地元では鉄道存続の声は大きい。
くろしお鉄道の高架線路を眺めながら、ここをバス専用道路とする事は出来ないのだろうか、と漠然と思っていたが、東北ではそれが現実のものになっていた。