昨年のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でのコロナ感染の報告書の受取

 3月29日(月)午後4時から外務省において、昨年クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で発生したコロナウィルス関連感染事件に関する「観光旅客船内における感染症の拡大の予防及び感染症が拡大した際の国際的な対応の在り方に関する調査・研究業務」有識者委員会委員らの表敬及び同事業の最終報告書の提出を受けました。

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なお、ダイヤモンドプリンセス号は英国籍で、運用していたのは米国です。

横浜港に入国し、自衛隊と厚生省が感染者対策に当たりましたが、自衛隊員の感染者はゼロという素晴らしい実績を残し、世界で高く評価されました。

表敬訪問の概要は次のとおりです。

冒頭、星野俊也大阪大学教授、そして同委員会座長の池田良大阪府立大学名誉教授から、「観光旅客船内における感染症の拡大の予防及び感染症が拡大した際の国際的な対応の在り方に関する調査・研究業務」最終報告書の手交を受けました。
私からは、同委員会の報告書とりまとめに向けた精力的な調査に謝意を表し、希有な経験をした我が国として、同様の事態の予防や発生した場合の効果的な対応を図るため、得られた教訓やグッドプラクティス、望ましい国際的対応の在り方を国際社会へ発信・共有していくことが必要であり、本報告書はその根幹になるものである旨述べました。
その後、国際法の専門家である兼原敦子上智大学教授、河野真理子早稲田大学法学学術院教授からも、それぞれの専門的立場からご意見をお聞きし、意見交換をいたしました。
なお、有識者委員会の委員は次の方々で、本日はその内の5名が訪問してくれました。
池田 良穂  大阪府立大学名誉教授、日本クルーズ&フェリー学会事務局長
兼原 敦子  上智大学法学部教授、国際法学会代表理事
河野 真理子 早稲田大学法学学術院教授
角南 篤   笹川平和財団理事長/海洋政策研究所所長
舘田 一博  東邦大学教授、日本感染症学会理事長
星野 俊也  大阪大学国際公共政策研究科教授
和田 耕二  国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授

なお会談の模様は外務省のホームページの新着情報に掲載されておりますので、そちらもご覧下さい。https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009030.html