先の静岡県の豪雨災害で事前防災の効果あらわる

9日の午後、国土交通省水管理・国土保全局治水課の佐々木淑充治水課長が着任の挨拶に見えられた。佐々木課長は元四国地方整備局河川部長で旧知の仲でした。

課長は先日の静岡県の豪雨災害を、いくつかの資料を持ってきて説明されたが、その中で沼津市狩野川水系黄瀬川において事前防災の効果があった事を強調された。

私もTwitterで黄瀬川の橋が落ちた映像は見ていた。黄瀬川は、沼津市内の急カーブの河川敷を令和2年6月から、国土強靭化の予算を使って大幅な河道掘削をやっていたために、約1メートルの水位低減があり、その為市街地の浸水被害は免れた。

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この工事の整備費は約45億円、浸水被害が起きていたなら、想定被害額は約110億円に上るとの話であった。まさに、事前防災の効果が実証された。

昨夜、iPhoneでユーチューブにアクセスしたら、たまたま、私が昨年(令和2年)3月4日に参議院予算委員会で行った質疑の様子があった。

この質疑で、私は河川の事前整備予算の増額を当時の武田防災大臣や麻生財務大臣に提言し、その為には国土強靭化の為の特別対策費(3年間で7兆円)が今年度で予算措置が終わるので、この継続をすべきだと訴えている質疑の模様であった。

この質疑で武田大臣はもちろん、麻生財務大臣からも、この予算の継続の必要性を認める答弁があり、現在の、5年間で15兆円の国土強靭化の為の特別対策費の予算が実現した。