民間銀行の日本国債購入の方法について、参議院の財政金融委員会(本年3月15日)における、西田昌司議員の質問に対して、日銀の清水企画局長はこう答弁しました。
[日銀・清水企画局長]
「銀行が国債を購入する際には、日銀当座預金などの手元資金を潤沢に保有している場合には、銀行はそれを使って国債を購入するというふうに考えられます。一方、手元資金が不足する場合には、短期金融市場等から必要な資金を調達することになります。」
これが、民間銀行が日本国債を購入する方法です。
ところが、財務省の国民に対する説明は、「民間銀行は国民の皆様から集めた預金を使って日本国債を購入する。だから、現在約2千兆円ある民間金融資産が、国債購入をすることによって目減りし過ぎると、国債を買う余力が無くなり、国債の金利が高騰する。それ故にプライマリーバランスの黒字化が必要だ。」というものです。
実態は日銀の清水企画局長の通りです。
民間銀行の日本国債購入の原資は日銀にある当座預金で、これは日銀が供給するものです。
民間銀行は準備金(現在の預金準備率は0.05%)を積めば日銀当座預金を増やす事が出来ます。
日銀は民間銀行に対して潤沢に提供しております。