ウクライナ戦争と我が国の防衛

ロシアがウクライナに対するミサイル攻撃を行なっている。

我が国に対してミサイル攻撃がある場合、正当防衛として反撃する事は認められている。

しかし、相手側の攻撃着手時期の認定が難しい。

相手側が、ミサイルを我が国に向けて発射した事が明確で、ミサイルが上昇している場合に迎撃ミサイルで攻撃することは正当防衛と認められている。

しかし、相手側のミサイルが弾道ミサイルである場合は、現在の迎撃ミサイルで撃ち落とす事はかなり困難である。

イージスシステムとスタンダートミサイルのSM3ブロックⅡとの組み合わせでは迎撃は可能だと言われているが、それは数年先の話だ。

また、一度に数十発のミサイル攻撃を受けた場合、全てのミサイルを迎撃する事も不可能であろう。

だからこそ、発射前の発射台を含む、ミサイルシステムを攻撃する能力の付与が求められている。

自民党安全保障調査会の政府に対する提言では「敵基地攻撃能力」という言葉に代えて「反撃能力」という言葉を使った。

我が国に対する核搭載ミサイルを含む弾道ミサイル攻撃の可能性が高まった現在、政府は明確に我が国防衛の決意を内外に示す必要がある。