4月6日、陸上自衛隊のUH-60Jヘリコプターが宮古島周辺海域で墜落して6日経つが、未だ機体も、乗っていた坂本雄一・陸上自衛隊第8師団長はじめ10名の乗員も見つかってない。
ご家族はじめ関係者のご心配はいかばかりかと察します。
報道によると、墜落2〜3分前まで普通に飛行していた写真が流れている。
ネットニュースの一部では、テロの可能性があるのでは、との話が流れているようだが、それはないと思う。
陸上に近い所で昼間の事故だ、爆発音も確認されていない。
機体を引き上げて検証するまで事故原因は分からないであろうが、この事故の一報を聞いて、私は直ぐに2018年2月に九州の佐賀市で起きた陸上自衛隊の攻撃ヘリ・アパッチの墜落事故を思い浮かべた。
陸上で起きたので機体の残骸を検証した結果、メインローター(回転翼)を繋ぐボルトが破損した為に、メインローターが瞬時にふっ飛び、一瞬にして機体が垂直に落下して住宅街に墜落したものであった。
たまたま、近くに停車していた自動車のドライブレコーダーにアパッチヘリが飛行している動画が写っており、テレビニュースで何度も流されて、私も見た。
普通に飛行していたヘリコプターが突然真っ逆さまに墜落していった。
この墜落事故では乗員2名が亡くなった。操縦士はベテランパイロットであったと報道されていた。
私は当時参議院議員で、参議院外交防衛委員会の理事であり、また自民党国防部会の副部会長であった為か、防衛省から墜落原因について個別に報告を受けた。
陸自のヘリコプターはきっちりと定期点検をしているし、メインローターを繋ぐボルトは定期的に交換するであろうにもかかわらず、こういう事故が起きた事に大変驚いた。
UH-60ヘリコプターは、通称「ブラックホーク」と呼ばれている米国製の中型輸送ヘリで、これまでに約4千機以上が生産され、世界各国で使用されている非常に優秀なヘリである。