高知の自衛隊と建国記念日

11日(土) 午後12時より高知市内の高知商工会館で自衛隊高知地方協力本部の創設10周年式典と建国記念日を祝う会があり、午前9時に宿毛の自宅を出た。

宿毛を出た時から雪が降っていたが、10分ほど走って中村宿毛道路に乗る手前から大雪となっており、高速道路の反対車線は積もっていた。

四万十市中村はすでに雪が積もっており、黒潮町大方までは雪が降っており、高知市内までたどり着けるか心配であったが大方を過ぎると晴れており、窪川が少し降っていたが高知市内は晴れていた。

自衛隊高知地方協力本部はそれまでの高知地方連絡本部も含めると62年の歴史がある。

中谷元衆議院議員の後で祝辞の機会を頂いた。

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地方協力本部の主な業務は自衛隊の広報と隊員の募集。

挨拶の中で、平成22年3月に陸上自衛隊第14旅団第50普通科連隊の高知駐屯の機会に、当時の竹田本部長と高知県議会防衛議員連盟を作った話をさせて頂いた。

また、募集に関しては南本部長が少子高齢化や高卒で就職する人の減少などで募集に苦労している話があったので、私が先週の7日に防衛省へ村川海上幕僚長を表敬訪問した際に、村川幕僚長から、とりわけ海上自衛隊の船乗りの希望が少なく人集めに苦労している話を聞いた事を紹介し、防衛予算は増えており、装備も少しずつ増えてはいるが、肝心の自衛官が定員に足りない。なんとか地方協力本部に頑張って頂きたいと話させて頂いた。

日本を取り巻く国際情勢が緊張感が増す中で、自衛官の増員は喫緊の課題であり、自民党内でも対策を求める声が上がっている。

午後1時30分からは高知会館で「建国記念日をお祝いする県民集会」に出席し祝辞の機会を頂いた。

ここでは天皇陛下のご譲位に対する私の考え方と憲法改正の話をさせて頂いた。

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この日は県内各地で行事があるとはいえ、県議会からは浜田英宏県議のみの出席、寂しい限りであった。高知市議会から浜口市議中土佐町議会から佐竹町議が出席した。

二部の記念講演は有本香氏の講演であったが四万十市で所用があり、聞くことが出来なかった。

外交・防衛委員会の参考人質疑

9日(木)午前10時から、私の所属する参議院外交防衛委員会参考人を呼んで、外交、防衛等に関する調査が行われた。

参考人岡本行夫元総理大臣補佐官、渡辺頼純慶応大学総合政策学部教授、木村汎北海道大学名誉教授、酒井啓子千葉大学政経学部長の4人。

岡本行夫氏はトランプ大統領に関する話、渡邉頼純教授は日本のTPP参加問題の今後の展開について、木村汎教授はロシア外交について、酒井啓子教授は中東問題についてそれぞれ15分間ずつ講演し、その後、自民党始め7人の議員からそれぞれ10分間の持ち時間で質疑があった。

岡本参考人の話はテレビなどで聞いていたが、トランプ政権に対して日本の取るべき外交などについての話があり、その後、尖閣諸島日米安保条約が適用されるとの確認を取る事は大切だが、日本の防衛費をもっと増やして自国は自分で守るという姿勢を示す必要があるとのお話であった。

渡邉参考人の話は国際貿易の話、木村参考人の話は対ロシア外交の話で、ロシアと交渉する時は、初めから4島の返還を持ち出すと、相手は2島返還になり、全く返還しないとなる。

初めは南樺太や全千島の返還から持ち出すべきだという人がいるが、それも1方法で、ロシアとの交渉の仕方をもっと考えるべきだとの話があった。

酒井参考人は中東情勢の話であった。

今朝も(10日)党本部で安全保障調査会・国防部会合同の第ニ回目の勉強会があり、国際テロ情勢ついて、上村司外務省中東アフリカ局長の話があったが、シリア、イラン、トルコ、サウジアラビアイスラエルなどの中東情勢は、国家という括りだけではなく、宗教、部族、原油価格などが複雑に絡み合っている上に、ロシア、アメリカの思惑が重なり、複雑すぎてよくわからない。

日本人の感覚では非常に分り難い、中東が原油の産地でなければ関わりたくないものだと思った。

海上幕僚長を表敬訪問

午後2時50分に防衛省を訪れ、昨年12月に就任した村川豊海上幕僚長を表敬訪問した。

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下の写真後方の額は東郷平八郎元帥、

海上幕僚長の武居氏は昨年8月に表敬訪問していたが、村川海上幕僚長は初めての訪問。

昨年秋、中谷元衆議院議員と中平富弘宿毛市長が当時の武居海上幕僚長を訪問した時に、副幕僚長として同席していたという事で、宿毛の事は良くご存知であった。

再度宿毛のお願いをした。

 

トランプ政権の動向と天皇陛下の譲位について

6日(月)午後2時30分から党本部で、政調部会の安全保障調査会・国防部会の合同会議が開かれたので出席した。

議題は、茂木政調会長他数名が先日アメリカを訪問し、トランプ政権を担う何名かの要人に面談した訪米報告と、マティス米国防長官の訪日について外務省、防衛省からの報告であった。

この日は衆議院予算委員会が開かれており参議院の出席が多かった。

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私は茂木政調会長に、面談した人達の日本を取り巻く東アジアの現状認識について質問した。

トランプ大統領の言動を聞いていると東アジアの状況を正確に認識していると思えなかったからだ。

茂木政調会長は、面談した皆さんは東アジアの状況について正確に認識していると思うとの回答であった。

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また、防衛省に対しては、マティス国防長官との会談で南シナ海における中国の環礁埋立て行動について話題に登ったかどうか質問した。

回答は書かないが、オバマ政権で実施した航行の自由作戦の継続や、フィリピンのすぐ西側にあるスカボロー礁の埋立てに対するトランプ政権の行動は、今後、日本を始め東アジア諸国の平和と安定に大きく関わってくるので注視する必要があると思う。

1時間で会が終わったので副総裁室を訪問した。ちょうど高村副総裁がいらっしゃったので天皇陛下のご譲位の話をした。

高村副総裁が、自民党内の役員ら14人で構成される「天皇の退位等についての懇談会」で意見を集約し、それを衆参の議長副議長に報告する事になっている。

この日の夜のニュースで、この日の午後その会議が開かれ、今上陛下一代限りでご譲位を認める特別法を制定する方向で意見集約がなされるようだと知った。

私は、ご譲位の問題は自民党国会議員全体で話しあっても収集がつかないと思っているので、役員の皆さんで話しあって決めるのがいいと思う。

そして、基本的には皇室典範の改正や特別法の制定には慎重な立場であったが、8月8日の今上陛下のお言葉を聞いて考え方が変わった。

一代限りの特別法を制定してご譲位を認める事に賛成する。

 

日本古武道演武大会

2月5日(日)日本武道館で開催された第40回日本古武道着大会に招待を受けて見学した。

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この大会は毎年この時期に開催されている。

そして、武道館理事と事務局長である三藤芳生さんが大会実行委員長である。

三藤さんとは大学生時代からご縁があり、昨年、選挙のお願いと挨拶に行った際に少し見学した。

そこで武道館館長の松永光元衆議院議員と、武道館理事長の臼井日出男衆議院議員とご一緒することができ、その事はブログに書いた。

今年は35団体が出場しており、最後までゆっくりと見る事が出来た。

下の写真は無雙直傳英信流居合術の演武、土佐藩で門外不出の流儀として庇護し、伝承してきた。土佐英信流とも称される。

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写真の左隅に正座されているのが関口隆明師範、差している刀に注目して頂きたい。とてつもなく長くてでかい日本刀である。

幕末の土佐藩の志士達が差していた刀が、「土佐の長刀」と呼ばれていたそうだが、この刀はひときわデカイ。

関口師範はこの刀を抜刀して単独演武を行なったのだが、その写真は撮り損ねた。

お昼には、三藤さんのご配慮で、松永館長、臼井理事長と別室で昼食を取りながら楽しいお話を聞かせて頂いた。

政調部会・安全保障

2月3日(金)午前8時から党本部で安全保障調査会・国防部会に出席、今年度中にまとめる次期中期防衛力整備計画に向けての第1回の会合で、「わが国の安全保障上の課題について」と題する資料に基づいて前田哲防衛政策局長の説明の後、質疑応答があった。

米国のトランプ政権になって防衛問題について危機感を持っている国民が多い。

ちょうどマティス国防長官が来日している事もあり、満員の出席者だ。

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質問者が多く、質問は1人2問に制限された。

私は、資料には記載されていないが、ミサイル防衛のイージスシステムについて、イージス艦の配備だけでなく、陸上設置型のイージス・アショアの購入計画はないか質問した。

このシステムは欧州でルーマニアに設置、可動開始され、ポーランドにも設置計画がありロシアが反発している。

日本には北と南に2基設置すれば国内全域をカバーできる。

もう一点は、弾道ミサイル防衛だけではなく、巡航ミサイルに対する防衛力の整備も必要ではないかと質問した。

弾道ミサイルは速度が速いが軌道は把握し易い。一方、巡航ミサイルは今のところ速度が亜音速だが、日本のように海に囲まれた国では、海面すれすれに飛ぶ巡航ミサイルは、航空機からのレーダー波が海面で乱反射を起こし探知しづらい。その上、目標に近づくとその軌跡を変化させて目標を捕えるので迎撃が難しい。

しかも、ロシアも中国も超音速(マッハ8)、長射程(3千キロ以上)の巡航ミサイルを開発中であるとの事、近い将来これが実用化されると迎撃はかなり難しい。

前田局長の答弁は詳しく書けないが、2点とも十分に認識しているとの事であった。

他の議員からの質問は個別には書かないが、防衛費、人員の増などの防衛力の強化を求める意見が多かった。