週末は宿舎で読書三昧

22日(金)は午後、議員会館で2件のレクと面談をこなし、それ以外は日曜日まで、散歩以外は議員宿舎でひたすら読書三昧で過ごした。

読んだ本を紹介します。

中野剛志著「日本経済学新論」

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この本は2週間ほど前に中野剛志先生から贈呈された本だが、難解でなかなか読み進めない。

ただ、現在の消費税増税反対、コロナ対策の大規模な財政出動を要望している私にとっては大切な本なので、別に記します。

また、東郷和彦著「北方領土交渉秘録」(新潮文庫)、を読み終わるタイミングで、外務省から「われらの北方領土2019年版」が届いたので読んだ。

北方領土返還交渉に関しては、木村汎先生の「新版 日露国境交渉史 北方領土返還への道」が有名だが、この外務省の冊子も分かり易くまとめられている。

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硬い本ばかりだと飽きるのて、柔らかい本は金曜日に参議院本館1階の本屋で見つけた。
逢坂剛「果てしなき追跡」(中公文庫上下2巻)、西部劇大好き人間の私にとって至福の時間を与えてくれる本だ。

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幕末の函館戦争で戦死した新選組土方歳三が、生きているが記憶喪失の状態で米国西部へ、米国貨物船で密航して逃亡劇を繰り広げる。

土方歳三が生きている設定は荒唐無稽であるが、作者の逢坂剛氏は史実をよく調べていて、当時のカリフォルニア州からネバダ州、ユタ州アリゾナ州などの様子がよく分かる。

また、この地は何度か訪れて、友人の上林の車で走り回っているので地形までよく分かる。

下の写真は、2013年にユタ州アリゾナ州にまたがるモニュメントバレーで上林と乗馬した。気分はカウボーイでした。

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これに刺激を受けて以前読んでいた「逆襲の地平線」(中公文庫)も読んだ。こちらも、戊辰戦争の生き残りで記憶を無くした武士が、賞金稼ぎ仲間と共に、インディアンにさらわれた白人の少女を助け出す痛快劇で、最後はカスター将軍率いる米国第7騎兵隊二百数十名がインディアン連合軍との戦闘で全滅する場面に遭遇するところで終わる。

米国誕生初期に、先住民であるインディアンを勝手に狭い居留地に押し込み、従わない部族を虐殺していった歴史が書かれている。

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この本は逢坂氏が書いた初めての西部劇「アリゾナ無宿」があまりに面白くて、数年前に続けて読んだのだが、すっかり忘れていて新鮮に読めた。

ボケると良いこともある。