G7首脳会議の首脳声明を高く評価する。

以下のブログを下書きから公開したつもりが、公開されていなかったので、2週間経ちましたが、公開します。

【6月14日、イタリアで開かれているG7首脳会議で採択された首脳声明を高く評価します。

第一に、「凍結したロシア資産(利子)を活用して、ウクライナへ500億ドル(約7兆8千億円)を年内に供与する。」

と決めました。これはプーチンに対して大きな影響を与えるでしょう。

さらに、G7声明とは別ですが、13日、バイデン米大統領ウクライナのゼレンスキー大統領が、2国間の安全保障協力協定に署名した。

期間は10年。ロシアが侵攻を続けるウクライナの防衛協強化が目的。

これも、ロシアのプーチンにとって大きな圧力となるでしょう。

1939年9月、ヒトラー がポーランドへ侵攻して第二次世界大戦が始まりました。

開戦の決断に大きな影響を与えたのが、その3年前(1936年)に、ヒトラーが他の閣僚の反対を押し切って行ったラインラント進駐です。

この時、ナチスドイツより軍事力のあったフランスとイギリスが何の反応も示さなかった事が、ヒトラーに間違ったシグナルを送った、とイギリス首相のチャーチルが戦後「第二次世界大戦」という本の中で述べています。

第二に、「ロシアの軍事機関を支援する中国の金融機関への制裁を科す。」

という事です。経済制裁がどの程度有効かについて様々な見方がありますが、即効性はなくとも着実に効果が出ています。

第三に、「インド太平洋地域の平和と安定が世界の繁栄の鍵」という宣言です。

国際条約を無視して傍若無人な行動をしている中国の行動に対して、大きな圧力となるでしょう。】