正常に参議院本会議開会

16日(金)10時から、 久しぶりに全会派が出席して参議院本会議が開かれた。

それに先立つ午前9時30分から議院運営委員会が開かれた。

議題は本会議にかかる平成30年度地方財政計画についての報告、地方税法等の一部改正法案など。

ここまでは予定の議案、ところが、これまで欠席していた野党4会派から所得税に関する質疑もさせるよう提案があり、これを与党が認めたようだ。

議院運営委員会の席上で維新の東徹議員が反対意見を述べた。「所得税に関する法案審議は、(4野党が欠席した本会議で)終わっており、こんな事を認めるべきではない」との趣旨の発言であった。

私は、詳しい経緯は知らされていないので、4野党からねじ込んだのかどうかは分からないが、おそらく本会議出席の条件に付けたのだろうと思う。

東徹議員の意見は正論だと思った。

維新はこの件を、本会議質疑に立った高木かおり議員も取り上げて4野党を批判した。

12時10分終了。

午後1時からは、こちらも久しぶりに全会派出席で参議院予算委員会が開催されている。

 

参議院予算委員会で文書改竄問題追及

14日(水)午前9時から参議院予算委員会を開催した。

昨日に引き続き野党4会派は出席しなかった。

質疑のトップバッターは自民党西田昌司議員、その様子はすでにユーチューブで公開されているので見て頂きたい。40分間に渡り分かりやすくて鋭い質疑を行った。

西田議員は太田理財局長に対して「文書の改竄をいつ把握して、いつ財務大臣に報告したのか」と聞くと、太田理財局長は「5日に把握して11日に大臣に報告した。」と答弁すると、改竄を把握すると同時に財務大臣にも与党にも知らさない財務省の行動に、西田議員も怒ったが、与党席からも、国会をバカにするのかなどと不規則発言が飛んだ。

麻生財務大臣は「(前理財局長の)佐川の委員会での発言が、誤解を受けないように、佐川の下の人間が改竄したのだろう」と答弁したが、

西田議員は「今回の文書の改竄は、財務省による財務省を守るための情報操作だ」と結論付けた。

私は、「決済文書の書き換えの状況」なる78ページからなる文書が参議院に提出された12日に、これを手に入れ読んだ。

財務省近畿財務局と森友学園との交渉経過はすっぽりと削除されているが、これらは予算委員会の質疑の中で何度か明らかにされた事実だと思う。

また、鴻池参議院議員なと複数の政治家の名前もこれまで報道された内容以外の事実はない。

安倍明恵夫人の名前は籠池氏が「昭恵夫人がこう言った」という発言で、これもすでに報道された話だ。今日の予算委員会安倍総理は、昭恵夫人の当該発言を否定した。

西田議員は「なんでこの部分を削除したのか、そのまま出せばいいじゃないか。」と太田理財局長に質すと、数人の同僚委員から同調の不規則発言があった。

私もこの文書を読んだ時に、すでに表に出ているこの程度の事実を、なんで削除したのかと思った。

財務省は、これまでもこんなことをしてきたのではないかと、かえって疑いの念が湧いた。

当初マスコミで報じられたように、政治家の関与があり、それを隠すための文書改竄ではないと思う。

 

 

参議院予算委員会公聴会

13日(火)午前9時から、参議院予算委員会公聴会が開かれ、私は応援当番として傍聴した。

公聴会は来年度予算案について、公募で公述人を選ぶが、実質的には各党が推薦する。

森友学園に関する文書の改竄問題で、野党4会派の議員が欠席する中で、はじめに「働き方改革社会保障」について、(株)日本総合研究所理事の山田久さん、東京過労死を考える家族の会代表の中原理子さん、両氏が15分ずつ意見を述べた後質疑が行われた。

中原さんは勤務医師をやっていた夫が、過労のため自殺したことにより、いかに家族が衝撃を受けたかを、子供さん達の手記を紹介しながら述べ、聴く人に感動を与えた。

質疑者は、自民党渡辺美樹議員、公明党・熊野正士議員、維新・片山大介議員、無所属クラブ・薬師寺みちよ議員が11分ずつの待ち時間で質疑を行った。

続いて、「外交・安全保障」について、小此木政夫・慶応大学名誉教授、前泊博盛・沖縄国際大学大学院教授が意見表明を行った。

前泊教授は、その中で「私は野党の皆さんからお招きを受けたのですが、(野党議員が)欠席で残念です」と発言した。

私は招いておいて欠席する野党議員の見識を疑う。

質疑者は、自民党青山繁晴議員、公明党・三浦信祐議員、維新・浅田均議員、無所属クラブ・薬師寺みちよ議員が行なった。

米国トランプ大統領北朝鮮金正恩委員長との会談についての質疑が多かった。

午後2時からは、加藤丈夫・独立行政法人国立公文書館長、原英史・(株)政策工房社長が意見表明、質疑者は自民党・島田三郎議員、公明党竹内真二議員、維新・浅田均議員、無所属クラブ・薬師寺みちよ議員が行い、午後3時15分散会。

今日14日も、野党の多くが欠席しても予算委員会は集中審議が行われる予定です。

 

 

参議院本会議開会

9日(金)午前10時25分、予定より25分遅れで多くの野党議員が欠席する中、参議院本会議が開会された。

自民、公明、維新、無所属の会の議員が出席し、麻生財務大臣から「所得税法等の一部を改正する法律案」の趣旨説明があり、自民党古川俊治議員、維新の藤巻健史議員が質疑を行い、11時05分閉会した。

参議院予算委員会が一部空転

8日(木)午前8時55分から開会予定の参議院予算委員会集中審議は、財務省の提出書類を巡って紛糾し、野党が審議を拒否して欠席のまま行われた。

私は議員傍聴席にいたが、目の前で民進、共産、立憲民主などの野党議員の多くが引きあげた。

委員長は野党議員の名前を指名し、欠席議員に対して与党理事が出席するよう電話で要請、質問者不在のまま時間だけが過ぎていく。

これを「カラ回し」と呼ぶそうだ。ベテラン議員が参議院では初めてだと言った。

それにしても、安倍総理、麻生財務大臣、河野外務大臣、小野寺防衛大臣に出席要求をしていながら、4人の大臣はただ座って時間が過ぎるのを待っている。国家にとって大きな損失だと思った。

NHKのテレビ中継があったが、国民の皆様の目にどう映ったであろうか。

自民、公明、維新などの議員のみが質問に立ち、午後6時頃に散会した。

議院運営委員会参考人質疑

 7日の参議院議院運営委員会で、日本銀行副総裁候補の若田部昌澄参考人に対して私が行った質疑の模様です。

なお、最後の質問で、ある自民党国会議員が、「失業率を2.3%を目指すべきだ」との質問は、それによって、すでに賃金が上がっている非正規雇用者に加えて正規雇用者の賃金も上がらざるを得ないので、消費拡大につながるとの話が抜けてましたので補足します。

また、高知県の直近の有効求人倍率は1.31倍です、訂正致します。

 


【中西哲】平成30年3月7日議院運営委員会参考人質疑