西岡京治、ブータン農業発展の父

ブータン農業の父と呼ばれているのが西岡京治(けいじ)、里子さん夫妻だ。
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西岡さんは1964年海外技術協力事業団のコロンボ計画の農業指導担当者としてブータンへ赴任、野菜(大根)を初めて作った。

西岡記念館の様子

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それまで、ブータン人は米と豚肉を主に食べ、野菜は全く食べてなかった。

今ではいろいろな野菜が栽培され、ハウス栽培も行われている。

但し、野菜の国内自給率はまだまだで、インドから輸入しており、野菜の生産高をあげるのが課題との説明を受けた。

また、ブータンはこれまで他国の農業支援を受けたがいずれも失敗した。成功したのは西岡さんが初めてだそうだ。

1980年4代国王よりブータン国で功績のあった人に贈られる最高爵位「ダショー」を外国人では初めて受爵した。

帰国直前に敗血症にかかり死亡した。59歳であった。

ブータン視察その2

国内唯一のパロ国際空港、パロ谷という名の狭い谷間の空港で、離着陸が非常に難しく、ブータン人のパイロットしか離着陸が出来ないそうだ。

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下の写真はパロ谷の平面図、真ん中に滑走路があるが、離着陸はすぐに曲がるので難しい。

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空港ビル

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ホテルの窓から眺めた風景
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ODA支援をしている農業機械化センターのブータン人スタッフ
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隣接する農業機械化公社のODA支援で送られた日本製の旋盤。

農業機械化の支援は無償資金協力で1984年から行われた。耕運機を中心にもう3000台ほどが供与されている。

日本のメーカー「クボタ」は耕運機の代名詞となっている。
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加工場の風景
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ODAで送られた耕運機などには全て日の丸とODA支援である事を記したステッカーが貼られている。

私のマフラーのような白い布は、ブータンで来客に送られる物で、ここに着いた時に贈られた。私はコートも持たずに来た為寒かった。
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下の写真の建物の前には稲刈り機があった、
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ブータンでは青年海外協力隊の支援で、現地の方へ耕運機等の修理技術の取得が行われ、ブータンの若者を筑波市にあるJICAの研修センターへ派遣して修理技術を身につけさせた。その上、鋤などは自作する事が出来る。

また、交換部品の管理体制なども確立されている。

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下の写真がシニア海外協力隊の北川伸二さん、金属加工の専門家だ。

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次は青年海外協力隊の長谷川寿さん昨年の7月から2021年の7月までの予定で来ている。経営管理を担当している
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下の2枚は耕運機等の部品管理の部屋、
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農業機械化センター、農業機械化公社のあるのはこういう所、
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自衛隊の中東派遣に関する防衛大臣発表を支持する

イランの米軍基地に対する攻撃を受け、中東が一挙に緊張する中、河野防衛大臣自衛隊の中東派遣を予定通り進めるとの発表があった。

今でも毎日、中東から十数隻のタンカーが日本へ原油等を運んでいるはずだ。

日本人の生命、財産と国益を守るのが自衛隊の任務だ。

そして、この海域は日本経済の生命線だ。だからこそ自衛隊による情報収集が必要であり、日本関係船舶に突発事態が発生した時は自衛隊が対応する必要がある。

今私はタイのバンコクで、9日朝の日本のテレビニュースを見ているが、トランプ大統領がイランに対する経済制裁は続けるが軍事攻撃はしないと言ったと報道されている。

米国はこれまで、イラク問題、アフガニスタン問題で大きな犠牲を出すと同時に、問題解決が進んでいないと考えている。

イラン相手に戦争となると、これまで以上に困難な事態となるであろうし、イスラエルの出方次第では中東地域全体が戦乱地域となる。トランプ大統領はそういう事態を望まないと思う。

ODA委員会でブータン、タイを視察

参議院ODAの委員会視察で4日(土)の夜中、5日の0時に羽田発、タイのバンコクのホテルで6時間ほど休憩した後、ブータンへ向けて出発、3時間ほどでブータンのパロ空港へ着いた。

ブータンはインド大使館の管轄で、公使の説明を受けながら食事会。JICAのブータン事務所の渡部所長も同席した。

6日(月)は午前9時15分に農業公社を視察し、ODA支援で贈られた耕運機などを視察した。

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今日8日(水)はタイへの移動日、今朝イランがイラクの米軍基地を攻撃したとの報道を聞いた。

心配していた事態が起きた、日本の対応は難しい。

ブータン視察は今後、写真を中心にしてお知らせします。

11日に帰国予定。

中東情勢一挙に緊張

3日イラクのバクダットの空港で、イランのイスラム革命防衛隊のソレイマニ司令官の乗った車列が空からの攻撃を受け、ソレイマニ司令官を含む数人が死亡したとの報道があった。無人機による攻撃のようだ。

米国の国防総省報道官は、この攻撃はトランプ大統領の命令で実行されたとの声明を発表し、イラン政府もソレイマニ司令官の死亡を認めた。

ソレイマニ司令官はイスラム革命防衛隊の情報部門を担当するコッズ部隊の司令官だ。

イランは政府軍よりもイスラム革命防衛隊が位が上だ。コッズ部隊はその中でも中枢の部隊だ。

イランの最高指導者ハメネイ師は米国に対する報復を示唆したと報道された。

なぜ、バクダットの空港へ降りたのか理由は分からない。米国やイスラエルはソレイマニ司令官の暗殺を狙っていたとの報道もある。

中東地域の緊張が一挙に高くなった。

日本は自衛隊の中東派遣を決め、その準備をしている。

日本のタンカーなど関係船舶の航行は、益々危険にさらされる事となり、自衛隊派遣の必要性がより一層高まった。

一方で、派遣される自衛隊は突発的な緊急事態が起きる可能性が高くなった。

いかに自らを守る行動を取り易くするか、その方法を我々国会議員は考えるべきだ。

今年の仕事納め、高知市役所落成式典

28日(土) 午前10時から高知市役所の新庁舎落成式典に出席した。

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正面玄関を入った場所で式典、上の写真は式辞を読む岡崎誠也高知市長、今年11月に5選を果たした。

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私達国会議員は紹介のみ、山本有二広田一衆議院議員高野光二郎参議院議員と私が参加した。
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午後1時からは三翠園ホテルで市制130周年を兼ねた祝賀会があり、こちらも出席したが写真はない