米軍のオスプレイは欠格機ですか

県議会最終日にオスプレイ配備の問題は書いたので第二弾は書くつもりはなかったが、マスコミがあまりヒステリックに報道するので書く気になった。
今日の産経新聞一面に冷静な記事が載っている。
その記事によると、海兵隊の使用する固定翼、回転翼を含めた飛行機全体の10万飛行時間当たりの事故率は2.45、オスプレイの事故率は1.93、垂直離着陸の戦闘攻撃機AV8Bハリアーの事故率は6.76、現用機CH-46ヘリの事故率は1.11と書いてある。
一般に軍用機は運用側から過大な要求が出され、制作側はそれをできるだけ実現するために機体に詰め込むので試作段階で事故が起きることは今に始まったことではない。
自衛隊でも長く使用したF-104スターファイターというロケットのような形をした戦闘機があった。
米国ではわずか2年で一線から退けられたが、日本の航空自衛隊では1962年から1986年まで長く使用された。
その間大事故は24件と報告されているが、西ドイツでは空軍と海軍で916機が使用されたが、そのうち292機が失われ「未亡人作成機」などと有難くないあだ名がつけられた。
喪失の理由は使い方の失敗などいくつかあるようだが、それでも西ドイツでも日本と同じくらい長い期間使用された。
また、米海軍の主力戦闘攻撃機であるFA-18ホーネットも初期のA,Bタイプは航続力の少なさや操縦の難しさ等で欠格戦闘機と呼ばれていたが、その後改良され3代目のE,Fタイプでは形は似ていても別の戦闘攻撃機に生まれ変わり、スーパーホーネットと呼ばれ名戦闘攻撃機と呼ばれるようになった。
軍用機においてはこのような事例はいくつかある。
米軍側からは、日本の報道は開発初期の事故を過大に報道するとの指摘も出ているようだ。
ただし、回転翼機は固定翼機より操縦が難しいそうだ、ましてやオスプレイは両方の機能を備えており、その転換過程で事故を起こしているようだ。
現用のCH-46ヘリは1961年から運用されている。現在沖縄などに配備されているヘリが何時製造されたのか資料がないが、古い機体の事故率が上がることは当然で、そのほうが心配である。
何よりも政府の説明が悪すぎる。