孫崎享は中国の手先か?

誰かの書評で孫崎享の書いた「日本の国境問題」という本が気になっっていたので買った。
読み始めた途端にこの人の歴史観がおかしいのに気付いた。
尖閣諸島の領有に関して、日本政府の公式見解は明治18年(1886年)以降10年間調査したうえで明治28年(1895年)に領有を宣言した。
その後昭和43年(1968年)に周辺海域に石油資源が埋蔵されている可能性が指摘され、昭和46年(1971年)に中国政府及び台湾当局が領有権を主張するまで,日本以外のいずれの国・地域も領有権を主張したり,異議を述べることはなかった。(中国側が尖閣諸島を日本の領土として認識していたことを示す文書もある。)というものである。
孫崎はこの見解に反論を唱える、たかだか100年ぐらいの歴史ではだめで、もっと以前琉球が中国から冊封使を受けていた時代は尖閣諸島は中国の領土だったという。
近代の国境線を否定するなら、中国領土はモンゴルの領有だという主張も成り立つ。アメリカはインディアンとメキシコの領土だ。
ロシアはシベリアと極東から出ていかなければならない。
この人が元外務官僚であり、しかも最近書いた本がベストセラーであるということも知ってあきれた。
高知市の書店でもベストセラーの第二位入っているということである。
とんでもない人物だなと思っていたら、今月発売の月刊誌「WiLL」12月号に、元自衛官で評論家の潮匡人氏が「こいつだけは許せない、孫崎享の正体」という題で批判をしている。
こんな人物が外務省で評価されていたのだから、やっぱり外務省は日本の国益を考えない人物がいるということだ。