中央大学少林寺拳法部の同期会

大学を卒業してもう40年が経った。
中央大学少林寺拳法部で青春を過ごした仲間との交流はいまだに熱く続いている。
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(写真は大学4年の夏、蔵王温泉での合宿、今回の参加者は左端の中西、隣は鈴木、その右隣が山口、右端は森田、前列中央が上杉、右端が上林)
20日(火) 午後6時30分、新橋の居酒屋「竜馬道場」で同期会をやった。
アメリカのラスベガスに住んでいる上林修、北アフリカカナリア諸島のスペイン領ラスパルマスに住んでいる山口冨士夫が帰国したのに合わせて集まった。
4年ぶりの同期会だ。集まって分かったのは、前回も私が幹事で新橋の居酒屋「龍馬が如く」でやっていた。
私は、前回は赤坂の居酒屋でやったと思っていたが、勘違いであった。
両店とも高知県人の松村社長率いるダイヤモンド・ダイニング社が経営しており、カツオの藁焼きタタキが美味い店だ。
この会社は私の地元宿毛市に魚の加工場を造って宿毛の魚を系列店で販売してくれている。
当初からトラブル、午後6時に上林とJR新橋駅の烏森出口で待ち合わせたが6時20分過ぎても来ない。
今回の来日では上林の携帯電話が使えないままだ、2時間前にホテルに入ったとの電話が、私の携帯電話にあったので待合せ場所を再確認したばかりだった。
私の携帯電話にすぐ連絡があるだろうと思って店で待っていたが、午後8時になって「会えないのでホテルに帰る」との留守電があったのにマナーモードにしていて気付くのが遅れた。
この日、私が来夏の参院選に出馬する方向に話が進み、マスコミから問合せの電話が多かったのでマナーモードに切り替えたのが失敗だった上に、上林も時差ボケなのか?私が選挙の件で遅れると勘違いしていた。
午後8時30分に同期会を終えて、東京出身でこの近くに住んでいる鈴木と2人で上林の宿泊先の港区芝のホテルの部屋へ行った。
上林は烏森口の改札口からSL広場へ行ったり移動していたそうで、会えなかったのが不思議だった。
幸い上林の機嫌も良く部屋で話が弾んだ。
翌日は、上林、山口と私とで箱根の小涌園に一泊旅行に行った。
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上の写真は小涌園の玄関で撮った、左が上林、右が山口だ。
山口は今もラスパルマスで、現地の生徒に禅譲した少林寺拳法の道院で指導している。
但し、数年前にサハラ砂漠のウィルス性風土病に罹り、首と右腕が不自由になったので、口で指導するだけだと言っていたが、少林寺拳法の創始者・宗道臣のような風貌になった。
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ホテルに午後1時に着き、散歩したり、温泉に入ったり、夕食後は大学時代の合宿のように、3人一部屋で布団で寝たが話は尽きない。
2人とも日本を離れて三十数年経つ、スペインとアメリカの永住権は持っているが日本国籍を捨てるつもりはないという。
上林はロサンゼルス在住時代に結婚した、チリと日本人の混血の美人妻とは早く別れたが、1人娘に5歳と2歳の孫がおりニューメキシコ州に住んでいる。娘からそちらへ住まないかと誘われているが、娘の近くへ行くともう日本に帰れないような気がして、そこまで踏み込めないと言う。
その一方で、今回の帰国で津波被害にあった故郷の岩手県釜石市の隣町、山田町に帰るのを戸惑っている。
津波被害にあった故郷を見たくないという。
子供の頃のチリ津波でも故郷は大きな被害を受けた、今回はそれ以上の被害にあい、知り合いも何人も亡くなったと言う。
私は山田町を二度訪れており、iPadで写真を見せようとしたが、見たくないと拒んだ。
彼はロサンゼルス在住が長く、日本人相手の旅行会社を経営して成功後5年前にリタイア、現在は友人に誘われてラスベガスで日本の旅行会社を手伝っているが、ゴルフ三昧の生活だ。
私は彼がいるおかげで10回ほどアメリカを訪れている。二人共砂漠好きのアウトドア派でウマが合う。
山口はラスパルマスに妻と次男の3人で住んでおり、長男はIT関連企業に勤めてシンガポールに住んでいるという。
彼は少林寺拳法の道院を開設して経営しながら、日本の水産会社に雇われてアフリカ全域でタコやイカなどの水産物を買い付けて日本に送る仕事をしていた。
今はリタイアして犬の散歩と道院で口頭指導をだけだと笑っている。
2人とも力強く、本気で心配していたのが今回の安保関連法案の審議だ。
日本人の安全保障に関する能天気ぶりを本気で心配していた。
上林のいるラスベガスは日本のテレビ放送が一部見えるし、「たかじんのそこまで言って委員会」のビデオを頻繁にレンタルショップで借りて見ていると話していた。
山口はタブレット端末で日本のヤフーニュースを頻繁に見ている。
上林は、「オバマ大統領は何ともならん、しかし、共和党への政権交代は一年以上先だ」と嘆き、山口に「南シナ海で米軍が動いたというニュースは流れないか」と何度も聞いていた。
海外で生活していると、日本人の素晴らしさを再認識すると同時に、日本人の安全保障感覚だけは本当に異常だと二人共心配していた。
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上林が「次回は同期生全員で来よう」と言って、翌日、上林は初の伊勢神宮参拝に、山口は故郷の群馬県邑楽郡に、私は高知に帰った。