IR法案の成立について

カジノを含む統合型リゾート実施法が昨日参議院で可決されて成立した。

私がこの法案を最初に作りたいという話を雑誌で読んだのは、東京都知事をやられていた石原慎太郎氏だ。

私が三十数年前に初めてラスベガスを訪れた時、カジノへ行くにあたって、現地在住の知人から言われた事は、「日本人は熱くなりやすいので、遊ぶのは25セントのスロットマシンのみにせよ」という話であった。

当時のラスベガスのカジノは、今と違って子供は入れなかった。柱の陰に目立たないようにマフィアの用心棒が立っており、知人からあの男達とは絶対にトラブルを起こすな、と言われた。

また、日本人はケチだから、ラスベガスを訪れる外国人の中で一番お金を使わないので、あまり歓迎されていない、とも聞いた。

この話は、その後、日本人がカジノでお金を使うのは平均2万円で外国人観光客のなかでは一番少ないという記事を読み、そんなものだろうと思った。

その後、ラスベガスはたびたび訪問して、グランドキャニオンや近くの砂漠を訪れている。

現在はラスベガスのホテル周辺は遊園地のようになっているし、ホテルごとにいろいろな芸能人のショーもやっており家族で楽しめる。

私は毎回ホテルに泊まるがカジノはほとんどした事がない。

一度だけだが、熱くなって大金を賭けている日本人を見たことはある。

日本でパチンコ店を経営する方に話を詳しく聞いた。日本人のパチンコ客は長期減少傾向にあると言う、人口が減少しているのだから無理もない。

また、この方の話では競馬、競輪などの公営ギャンブルを含めて、賭け事をする日本人は限られていて、例えば、競馬の売り上げが増えた時はパチンコの売り上げが減るなどの現象が起きると言う。

私の地元でもパチンコで財産を失くしてしまった人の話は聞いた事がある、依存症の方であろう。

この人達も限られていて、何度でも同じ事を繰り返すようだ。

私はシンガポールのカジノに行った事があるが、現地人の入場制限をしていた。一般的に中国人は日本人より賭け事が好きだ。シンガポールのカジノはラスベガスと違って遊びの雰囲気が少ないように感じた。

この法律は当初は野党の皆さんも参加して、議員立法として研究されて来た経緯がある。

私は積極的に賛成するものではないが、それほど心配するほどの事でもないと思っている。