臨時国会事実上の閉会

14日は臨時国会の最終日、私は党本部の政調部会出席から始まった。

今日は中小企業・小規模事業者の政策調査会に出席した。

高知県財政課長の松谷さんが出席していてビックリ、彼は総務省の官僚、時々会って話をするが、今回は突然この会に呼ばれたのだそうだ。

その後は国会に戻り、9時20分自民党国会対策委員会、その後所属する4つの委員会に出席、9時25分TPP特別委員会、10時外交防衛委員会、10時20分東日本震災復興特別委員会、10時40分政治倫理及び選挙制度特別委員会、これらの委員会は請願の審議と、閉会中の継続審査の審議で、2〜3分ずつで終わった。

その後、野党から伊達議長に対する不信任決議案が提出された為、与野党の国対理事の折衝で 11時30分開会予定の本会議が大幅に遅れ、13時10分開会。

不信任決議案提出の理由は、伊達議長が政治制度改革を行なわなかったからだという、今国会の議事指揮とは全く関係のないことだ。

しかも、賛成討論に立った民進党の吉川沙織議員は、議長に対する不信任案提出とは全く関係のないTPP法案反対やカジノを含むIR法案反対の理由を延々と述べ、与野党の約束事である10分間の制限時間を大幅に超えても止めようとしない。

吉川議員に限らず、野党議員はこの発言制限時間を守らない事が頻繁にある、国会に来てみてこの傍若無人ぶりには呆れた。

野党の皆さんは都合のいい時には「参議院良識の府」という言葉をよく使うが、与野党で決めたルールすら守れなくて、何が「良識の府」だ、自ら「良識の府」をぶち壊している。

嫌がらせ以外の何物でもない。

議長不信任案は反対多数で否決、その後やっと本案審議に入った。

始めに年金制度改革法案の審議、賛成反対それぞれの会派から2人ずつの議員が討論に立った。

賛成多数で可決後、今度は野党から安倍首相に対する問責決議案が提出された為、本会議は休憩となった。

問責決議案は自民党議院運営委員会で否決して本会議に持ち込ませなかった。

私は高知県議会で知事に対する問責決議を二度経験したが、議運で否決する方法があるとは思いもつかなかった。あるベテラン議員も参議院でもこんな事初めてだと言っていた。

本会議は午後6時に再開、カジノを含むIR法案の審議、この法案については参議院自民党内でも異論があった為に委員会で修正可決し、衆議院に送り返すという異例の議決をした。

反対討論が民進党共産党、賛成討論が自民党の上月良祐議員、日本維新が清水貴之議員、賛成多数で可決。

この日の採決は4度とも記名投票、賛成は白い木札、反対は緑の木札を持って壇上に上がって投票する。

参議院は自席に投票ボタンがあり、普段は投票ボタンを押すか、起立採決をする事が多い、野党からの要求だが、何で木札を持って登壇するのか理由がわからん。

IR法案の投票では、公明党は山口代表を含め7名の議員が反対した。

参議院の閉会は午後7時、IR法案は再度衆議院に送られて審議に入った。

午後12時の時間切れが予想された為に、3日間の会期の再延長が衆議院で議決された。

延長決議にも衆議院の優越があった事は忘れていた。

延長決議はしたが、衆議院は15日の午前1時過ぎに、安倍首相に対する不信任決議案を否決、IR法案を可決した為に、今臨時国会は事実上閉会となった。