ホンダジェット機開発の本

昨日羽田空港の本屋で「ホンダジェット誕生物語」なる本を見つけ、400ページの文庫本だが一挙に読んでしまった。感動した!

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作者の杉本貴司さんは日本経済新聞社の記者で1975年生まれ。

2011年秋にニューヨークのアメリカ支社へ転勤になった機会に、アメリカ在住のホンダのジェット機開発の人達を取材して、2015年10月に日本経済新聞社出版社から「大空に賭けた男たちーーホンダジェット誕生物語」という題名で単行本として出た本を、昨年12月に加筆修正、改題して出版したものだそうだ。

下の写真がホンダジェット機だ。この写真を初めて見た時、翼の上にエンジンが乗っている変てこりんな飛行機だと思った。
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(この写真はインターネットでとったものです)

この本を読んで、その理由もわかった。

ホンダが秘密裡に小型ジェット機の開発を始めたのが1986年の事だそうだ。それから30年かかって実現している。しかも、機体もエンジンも両方自前で作っている。

これは凄い事だ。

小型ジェット機を造っている他社はエンジンは別の会社に依頼している。

今、仕事柄、次期戦闘機の開発で専門家の話を聞くことが多い。

小型ジェット機とは違うが、機体もエンジンも自分達で造ったと言う事に信じられない思いがする。

この本には、ホンダジェット開発チームの藤野道格(みちまさ)氏をはじめ多くのホンダ人(こういう言葉があるかどうかわかりませんが)が関わり、とてつもなく高い壁を何度も乗り越えて完成させた物語に感動した。

創始者である本田宗一郎氏が社長を退いたのが1973年だそうだが、その精神は未だに社員に受け継がれている。

私は28歳の時から最近まで、オートバイを乗り継いでいた。

その中にCB250TとXL250S、TL200がホンダのオートバイであった。

車のトヨタのように優等生のオートバイであり、私はカワサキのバイクの方が好きで、Z400FX(東京時代に盗まれてしまった)、Z900ニンジャは素晴らしいバイクであった。

しかし、本田宗一郎氏は非常に魅力のある人で、会った事はないが尊敬していた。

また、ホンダという会社もヤル気さえあれば、その人を評価する会社である事も知人を通じて知り、凄い人だなぁと思った。

この度この本を読んで、創業者本田宗一郎氏の精神は未だに引き継がれている事を知り、感動しました。