10時40分、参議院議員会館で受付しバスに乗り込んだ。皇居坂下門で渋滞、着いたのが11時25分、宮殿の中の春秋の間に案内された。
ここは一般参賀で入る東庭に面しており、天皇陛下が国民にお手を振る場所の裏側にあたる。
春秋の間は45メートル×18メートルほどの大広間で、前に総理大臣経験者、衆議院参議院の議長経験者、そして各大臣が座っており、その後に衆議院と参議院の国会議員が座る。いずれも折りたたみ椅子だ。
向かって左側には各国の大使の席があった。
春秋の間の前(国民が入る東庭の反対側)に中庭があり、その中庭をはさんで反対側にあるのが松の間、ここに天皇陛下のお座りになる高御座(たかみぐら)、皇后陛下のお座りになる御帳台(みちょうだい)がある。
宮殿中庭には萬歳旗をはじめ色とりどりの26旒の旗が立てられており、晴れていれば桙(ほこ)や鉦鼓(しょうこ)が置かれる中、伝統的な装束をつけた威儀の者や、威儀物捧持者などが並ぶ。
宮殿内は撮影禁止なので、下の写真はパンフレットの写真を撮影しました。
今日は雨が降っているので威儀の人達は松の間の側にいて、旗のみがはためいていました。
春秋の間の前面には大型スクリーンがあり、天皇陛下が皇太子殿下の頃からの活動の様子が流れており、椅子に座ってひたすら待つ。
12時45分頃、松の間へ安倍総理大臣、大島衆議院議長、山東参議院議長、大谷最高裁判所長官が入ってきた。
その後反対側から秋篠宮文仁皇嗣殿下、妃殿下の紀子様、眞子、佳子内親王様のご家族が入ってきた。
妃殿下もお二人の内親王も十二単衣をまとっており、女性議員からは「まぁきれい」という声が上がった。
この頃から雨が小降りになり、陽がさしてきた。
13時、全員起立、13時10分、高御座、御帳台の帳が開かれ天皇皇后両陛下がお出ましになった、お立ちになってます。
何と凛々しいお姿です。即位されてから一段と威厳あるお姿になられました。
天皇陛下から即位のお言葉があり、次いで安倍内閣総理大臣が寿詞(よごと・お祝いの言葉)を述べられた。
そして安倍総理大臣の音頭で天皇陛下万歳を三唱した。
皇居での天皇陛下万歳三唱は、大学生時代に一般参賀して以来です、感動しました。
30分で即位の礼は無事終了した。素晴らしい式典でした。
この後、天皇陛下を先頭に皆様が松の間を退出された。
ところで、この日は結構な雨が降っていたが、天皇陛下がお出ましになる頃には雨が止んだ。
天皇晴れだ。
私は11年前にブラジルで、日本人移民百周年記念式典でも経験した。
その時は皇太子殿下でしたが、会場は屋外で雨のため簡易カッパを渡されて着ていたが、皇太子殿下が会場に着く直前に雨が止みました。
式典終了後から午後3時までの1時間20分間、我々はひたすら退出の声がかかるまで座って待つ。
議員会館に着いたのが午後3時15分であった。
二度とない貴重な体験をさせて頂きました。
この日は男性議員は紋付袴、燕尾服、モーニング、女性議員は和服かドレスの指定がありました。
議員会館に戻り部屋で記念撮影、平成23年、高知県議会議長時代に秋の園遊会に招かれて以来のモーニング姿です。