フィリピン訪問団

INAP2014スービック会議及び経済ミッションの高知県フィリピン訪問団の一員として、高知県議会から浜田議長、武石県議、依光県議と私が参加した。
11月9日(日)15時20分羽田発のフィリピン航空機で出発、地上滑走が35分、約4時間30分のフライトで、現地時間(1時間遅れ)19時25分マニラ空港着、20時50分マニラに隣接するマカティ市にあるインターコンチネンタルホテルへ着いた。
21時30分から夕食会、羽田から合流した方や、現地から合流の方もおり自己紹介、県の港湾振興課から6名、商工労働部の工業振興課からも女性職員の西川さんが参加、県シンガポール事務所の佐竹副所長、ジェトロ高知貿易情報センターの山口和紀所長が参加。
民間の経済ミッションは、16回全て参加の(株)高知丸高の高野社長、ミロク製作所の弥勒美彦社長が高知県貿易協会会長の資格で参加、技研製作所から三名の参加など総勢15名の参加である。
尾崎知事は11日に合流する予定である。
10日(月)9時30分ホテル発、JETROのマニラ事務所に行き、安藤所長からフィリピンの現状について説明を受けた。
この事務所はビルの44階にあり、眺めが素晴らしい。
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(この写真が安藤所長)
フィリピンは今年人口が1億人を突破したとのニュースが流れたそうだ。
人口構成は三角形型、若年人口が非常に多い、今後発展する要素を持った人口構成である。
フィリピン人は貧しいながらも教育熱心、これは米国統治の45年間の良い影響であろうという。
また、仕事をする上でお金だけでなく、人と人のつながりを大事にする。
2010年現在のベニグノ・アキノ大統領が誕生した頃から高度成長になったとの事である。
昨年の経済成長率は7.3%、その2年前から、3年連続7%台の経済成長を記録している。
その影響で自動車登録台数が伸びており、昨年は24万台を超えたとの説明があった。
私は昨年2月に、高知県フィリピン遺族会の人達と慰霊巡拝で訪問したが、その時以上に四輪駆動の高級車が増えているし、新しく綺麗な車が増えている。
また、この国の富裕層(年収1250万円以上)は国民の1%だそうだ。
日本のラーメン店も進出しているが、一杯約千円で、高い割にはけっこう流行っているそうだ。
1時間の説明後、一旦ホテルへ戻り、経済ミッションの方の多くは商談のために別行動を取る。
次に訪れたのは、マニラから70km南のバタンガス州にある工業団地である。
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ここは住友商事が30%出資して開発した、ファーストフィリピン・インダストリアルパークと呼ばれる、広さ450ヘクタールの工業団地で、日本企業がたくさん進出している。
キャノン、ホンダ、メガネレンズのホヤ、ブラザー(インクジェットプリンターを作っている)、アートネイチャー、シチズン村田製作所などで、自転車部品製作の大手シマノも来年1月には工場開設の準備が整っているとの説明であった。
ここでは、常駐している福田さん、関谷の2人の工業団地のスタッフの内、女性の関谷さんが説明してくれた。
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ここは国家警察が常駐する唯一の民間工業団地であると説明してくれた。治安の悪いフィリピンではの売りものだ。
進出企業の幹部はマニラ周辺から通勤しており、現地従業員はこの周辺 い住んでいるそうだ。
1時間ほど説明を受けた後、工業団地内をバスで回って説明を受けた。
午後2時にホンダの工場を視察した。
従業員数は1,723名、そのうち正社員は909名、非正規社員は814名、非正規職員の定着率は低いそうである。
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ここでは関口副社長さん、川井副社長から説明を受け、その後工場内のラインを見学したが、ラインは撮影は不許可。
ホンダはインドネシアとタイで小型バイクを製造して、東南アジア諸国や日本に輸出しているが、この工場では、中国のホンダ工場から部品を輸入して組み立て、フィリピン国内に小型バイクを販売しているそうだ。
年間生産台数が50万台を超えればフィリピンで部品の製造から出来るそうだがまだそこまでいってないそうだ。
島嶼部が多いので輸送が大変のようだ。
また、島によっては8名から10名を乗せるバイクがあり、その写真を見て笑ってしまったが、特別仕様ではないそうだが、よく車体が壊れないものだ。
まだ、フィリピンでの製造技術は低いとのことだ。
夜は、商談会に参加してくれた企業さんなどとの懇親会を行った。