四国公共交通議員連盟総会開催

30日は年に一回四国四県の県議が集まり三つの議連の総会が行われる、今年は高松市で午後4時から公共交通議連、観光議連、林活議連の順番で行われた。
私は公共交通議連の高知県の会長であり、平成26年度の四国議連の会長に選任された。
今年度は四国へ整備新幹線を導入するという大きな目標が公表された。観光議連もこの目標に一致して取り組むことを決めており、本日は元JR四国の社長で、現在、日本観光振興協会四国支部長である梅原利之さんが「四国へ整備新幹線を」と題して40分の講演を行った。

梅原さんの講演は、「今年は新幹線が開通してから50年になる、この新幹線を造ったのは当時の国鉄総裁であった愛媛県西条市出身の十河信二氏、この十河氏の並々ならぬ熱意で完成した。新幹線がなければ現在の日本の発展は無かった。」という話から始まった。
当時、新幹線については鉄道ファンであり作家の阿川弘之氏が「新幹線は世界の三バカ、万里の長城、ピラミッド、戦艦大和に次ぐ大バカ」と批判されたそうである。
四国出身の十河総裁が新幹線を造ったにもかかわらず、整備新幹線の整備計画すら決まっていないのが四国であり、整備新幹線の完成した地域は必ず発展している。このままではおそらく四国は日本の発展から取り残されるという強い危機感を持っている。
整備新幹線は国と地方公共団体が整備費用を分担する、国が3分の2、地方が3分の1であるが地方交付税措置があるので実質負担は10%程度である。
また、徳島市松山市岡山市高知市を結ぶ路線(多度津四国中央市間は並走する)の費用対効果(B/C)は1.03、つまり採算の取れる数値で有ることが分かった。
そして、四国内の整備費用は1km当り約50億円、この費用は四国内の高速道路整備費用とほぼ同額である。
しかも、現在の整備新幹線のスピードは時速260km、これで計算しても新大阪ー高知間は91分で、現状より104分短縮される。
今後の整備新幹線のスピードは320kmとなる、もっと短縮されるわけである。
講演では、平成26年度末に長野から金沢まで開通する予定の北陸新幹線の誘致活動について紹介された。
それによると、昭和62年のJR分割頃の誘致運動は石川県出身の森喜郎元首相、中西元石川県知事、富山県知事などが中心となって、マスコミを巻き込んで地元住民の強力な応援を得て誘致運動を続けてきた。その成果が出るまで28年かかったわけである。
(調べてみると、こと起こしは昭和42年に北陸3県の商工会議所連合会が誘致決議をした事に始まるそうである。)
その他に、瀬戸大橋岡山県側の一部のトンネルは、新幹線のレールをひく前提で作られているが、それが意外と知られていないという初めて聞いた話もあった。
講演を聞いた四県の県議は心を一つにして、整備新幹線導入の運動に取り組む意思統一が出来たのではないかと期待している。
今後は、先頭に立っていただくのは国会議員団であるので、四国の国会議員連盟の設立、そして、整備促進期成同盟会の設立を急ぐ予定である。

written by iHatenaSync