花井睦さんの受賞祝賀会に出席した

 27日(火)午後5時から四万十市のロイヤル四万十ホテルにおいて花井睦(むつみ)さんが書かれた、「父が残した戦場日記」が第59回県出版文化賞を受賞し、花井さんの小中学校、高校の同級生や友人知人が主催した祝賀会が開かれ出席した。
花井さんの父上、倉橋一美さんは黒潮町大方の出身で昭和17年から18年1月にかけた行われた、ニューギニアポートモレスビー攻略作戦に高知で編成された歩兵第144連隊の一員として参加し、昭和18年1月18日にギルワで戦死している。
当時30歳、故郷には4歳の長女・睦さん、2歳の弟さん、妻・春子さんを残しており、日記には妻や子供に対する思い、特に最後まで子供の顔が見たいと書き続けられている。
戦死される3日前まで書き続けた皮表紙の日記が、戦後の昭和31年にアメリカから遺族の元に届けられた。花井さんが18歳の時であったそうだ。
平成23年7月、花井さんと私は南海支隊戦友遺族会の慰霊巡拝団に参加しニューギニアを訪れ、花井さんの父上が戦死されたギルワで慰霊祭を行なった。その時に父上の日記は見せていただいた。
その時の様子はこのブログにも書いてある。
2年後に花井さんは父上の日記を整理して出版し、それが出版文化賞を受賞した。
南海支隊戦友遺族会でも祝賀会を計画したが、その時は神奈川県に住んでおられる花井さんが体調を崩して高知へ来る事が出来なかった。
今回の祝賀会には大西黒潮町長も出席されて祝辞を述べた。
この席で、私は「最初の特攻、最後の特攻」で書かれている黒潮町出身の宮川、野並の両海軍軍人の調査でお世話していただいた上林暁記念館の山沖館長と初めてお会いし、お礼の挨拶をした。