新里勝彦師範の空手セミナーへ参加

沖縄空手道松林流喜舎場塾の塾長である新里勝彦師範の空手セミナーへ参加しました。

f:id:nakanishi-satoshi:20230515174605j:image

新里勝彦師範は数年前にYouTubeで知りました。

ナイファンチの型が素晴らしい。この空手家は何者か?と外間師範に問い合わせたら、彼が知っているとの事で、紹介してもらいました。

今回は、外間師範が、沖縄剛柔流空手協会の長部悦弘師範(琉球大学名誉教授)、同じく嘉手苅徹師範(沖縄大学客員教授)と、外間師範の友人のバレー教室の先生に呼びかけて、外間道場で新里先生を招いてセミナーを行うので参加させて頂いた。

f:id:nakanishi-satoshi:20230516062018j:image

新里先生は琉球大学空手クラブで稽古を始め、卒業後米国留学の前に空手の稽古を本格的にされたそうです。

また、現在沖縄国際大学の名誉教授です。

今年84歳になるそうだが、84歳の人の動きではない。

下のタグは、YouTubeで公開されている新里勝彦先生のナイファンチの型の動画です。15年ほど前に撮ったものだそうです。

https://m.youtube.com/watch?v=BUcAJrv78MY&list=PLaaojiCLgV_pM77slIhEQCDTG6rHWoxMy&index=9&pp=iAQB
f:id:nakanishi-satoshi:20230515174559j:image
新里先生の話では「身体を動かすのに筋肉を使うのではなく、股関節の緊張を解き、身体全体の関節の緊張を解いて動かす」
f:id:nakanishi-satoshi:20230515174556j:image

ご覧のように身長は160センチほどの小柄で、若い時からバーベルなどの器具を使ったトレーニングはした事がないとのことです。

しかし、私の身体に触れる直前の5センチから10センチの距離からの打撃は、受ける場所によっては確実に倒れるであろうと体感したし、その攻撃のスピードが半端でなく、見えない。

f:id:nakanishi-satoshi:20230516062057j:image

また、2時間30分以上我々4人に空手理論をご指導してくれたが、一度も休まない。

私は、昨日の棒の型の稽古疲れもあり、腰痛が出たので、初めにお断りして何度も椅子へ座ったが、84歳の先生は全く座って休まない。

稽古後、お昼の弁当を食べながら「疲れませんか」と尋ねたら、「筋肉を使わないから疲れないのかも知れない」と答えられた。

前日に、外間師範から「新里先生の動きは、直に見ないと、動画で見ても分からない。」と言われたが、直に見ても不思議な動きで、理解出来ない。

最後にナイファンチの型をやって頂き動画に撮った。

しかし、このブログでは動画をアップする方法を知らないので出来ないが、先に紹介したYouTubeの動画、15年前の動きよりスピードが速いのではないかと思った。

新里先生も速くなっているかも知れないと話されました。

【追記:私のフェイスブックFacebookに動画がアップ出来ました。「中西哲」で検索して新里先生のナイファンチの型をご覧下さい。】

f:id:nakanishi-satoshi:20230516062212j:image

新里先生は、数年前にヨーロッパのある国に空手指導に出かけた時に、集まった空手家達が、自分の身体を見て、明らかにバカにした態度をとった。

だから、最初に組手で自由に攻撃させて、一撃で倒すと、それから態度がガラッと変わったと話された。

「股関節の緊張を解く」という感覚は、70歳の頃に体得したとの事でした。

昼の食事後、私は、新里先生が私の手首を掴み、その状態で「少し腰を落として股関節の緊張を解く」という事を体感したが、新里先生に指摘されるまで自分では分からない。

また沖縄で凄い空手家と出会えた。

次の空手道の目標が出来た。