福島のALPS処理水の放出について

相変わらず、マスコミはこの件に関して間違った情報を流し続けております。それに加えて、公明党の山口代表が「処理水の排出は海水浴シーズンを避けるべきだ」というとんでもない発言をして、混乱に拍車をかけております。

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上の写真は昨年3月に参議院の産業経済委員会へ提出された資源エネルギー庁の資料です。

世界各地の原発からは、常時排水が海や河川へ放出されており、今回福島第一原発から放出されるALPS処理水よりはるかに高い濃度のトリチウムを含む排水が海へ放出されております。韓国や中国の原発からも放出され続けております。

何より、アルプス処理水の海への放出が討議され始めた3〜4年前に、かつてソ連海軍のウラジオストク基地で水没しかかった原子力潜水艦の原子炉を、日本海へ何の措置もしないでそのまま沈めたことがあり、その事実の報道もあったのですが、今はその報道も(意識的に?)なくなりました。

日本海の海底には、その原子炉は今も沈んだままですが、日本海で獲れる魚が問題になったことはありません。