先ほど、ヤフーニュースの毎日新聞の配信記事で「米中央軍は26日、米海軍空母「ドワイト・アイゼンハワー」を中心とする空母打撃群がホルムズ海峡を通過し、ペルシャ湾に入ったと発表した。」そして、
「空母にはミサイル巡洋艦1隻、ミサイル駆逐艦2隻、フランス海軍のフリゲート艦1隻が同行した。」との記事を読んだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/418a8ea4e3abeae648d0e3c797bdb5e38c7ba9f5
2019年6月、アメリカとイランの関係が悪化し、ペルシャ湾のホルムズ海峡近くのオマーン湾で13日、ノルウェーの原油タンカーと日本のケミカルタンカーが何者かの攻撃を受けた。ケミカルタンカーは吸着爆雷攻撃を受け、ノルウェーのタンカーはミサイル攻撃を受けて炎上した。
13日のタンカーへの攻撃は、安倍晋三首相が緊張を緩和しようとイランを訪問し、最高指導者のハメネイ師と会談するタイミングで起きた。
米国はこの攻撃を、イスラム革命防衛隊が行ったと断定した。
この後、ペルシャ湾から日本へのタンカー輸送が止まり、日本の原油価格は高騰し、ガソリン価格は170円を超えた。
今、イスラエルとハマスとの戦闘が行われているが、レバノンにいるイランの支援を受ける武装勢力ヒズボラもイスラエルとの散発的な戦闘を行っている。
このイスラエル対ヒズボラの戦闘が激化すると、イランがホルムズ海峡を通る原油タンカーを攻撃する可能性が高い。
そうなると日本への原油タンカーの運行も止まる。
2019年当時、日本の原油の約85%がペルシャ湾から運ばれていた。日本政府の資料によると今年の9月現在では、その依存度は95%になっている。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の2カ国で、約37%ずつ、この他にクウェートとカタールからの輸入だ。
いずれもペルシャ湾岸からホルムズ海峡を通って日本に運ばれる。
おそらく、現在でもペルシャ湾と日本の間には毎日20隻ほどのタンカーが往復しているはずだ。
この原油タンカーが止まれば、日本経済は大打撃を受ける。
マスコミはあまり報道しないが、私は、イスラエルのガザ地区攻撃が始まって以来、その事態を一番心配している。
日本に打つ手はない。アメリカの軍事力に頼るのみだ。この空母打撃群の覇権はイランへの抑止力になる。