中東紛争勃発

ハマスイスラエル攻撃により、中東戦争の危機が起こった。

今後の行方は分からないが、イスラエルは大規模攻撃をするだろう。

中東問題は歴史的に複雑すぎて、イスラエルハマスと、どちらが悪いとは簡単に言える問題ではない。

日本にとって最大の懸念は原油の輸入だろう。

資源エネルギー庁の資料によれば、2021年度の原油輸入量に占める中東地域の割合(中東依存度)は92.5%だ。

特に輸入量が多いのはサウジアラビア(37.3%)とアラブ首長国連邦(36.4%)だ。

省エネ政策の成果で、ここ10年ほどで日本の石油供給量は6〜7%減少している。

しかし、今年9月の原油輸入先の中東依存度は95%程度と2021年に比べて上がっている。

イランによってペルシャ湾の出入り口であるホルムズ海峡を封鎖されれば中東からの輸入が止まる。

私は参議院議員時代に、自民党のエネルギー関係部会で、原油輸入先を中東以外に見つける事を提言したが、その際に資源エネルギー庁の役人の説明を受け、それが容易でない事がよく分かった。

今、日本政府が出来る事は、イスラエルハマス双方の武力攻撃を早期に終わらせる外交努力を続ける事しかないだろう。

ウクライナ戦争の影響で、原油の輸入も大きな影響を受けている。

今まで、政府は国内のガソリン価格を引き下げる方法をとってきたが、抜本的なエネルギー政策の変更を考えるべきだ。