東日本大震災一周年追悼式

11日(日)は東京の国立劇場で行われた東日本大震災一周年追悼式に高知県議会議長として出席した。
式典には天皇皇后両陛下、野田首相をはじめ衆参両議院の国会議員都道府県知事、都道府県議会議長、政令指定都市の市長などが出席した。
私達都道府県議会議長は午後1時に都道府県会館の会議室に集合、開会の1時間前の午後1時30分には会場二階席に着席していた。
午後2時30分から式典開始、国歌斉唱、黙とう、野田総理の式辞、天皇陛下のおことば、横路孝弘衆議院議長平田健二参議院議長、竹崎博充最高裁判所長官の追悼の辞と続き、岩手県宮城県福島県のご遺族代表のことばがあった。
とりわけ、宮城県の代表である奥田江利子さんは2月に結婚し、3月11日に婚姻届を出した23歳であった長男と、14歳下の娘と母を亡くした悲しみを涙ながらに語られた。
この日長男は母の江利子さんの無事を確かめ、祖母と妹が住む家に向かって三人とも津波に襲われたそうだ。
結婚したばかりの嫁は残され、7月にはその嫁が孫を生んだ、できることなら自分が変わってあげたい、今は孫の成長が生きがいであると話された。
聞いていた多くの人が涙を流した、私も涙が止まらなかった。
一度に何人もの家族を失った人は今でも現実として受け入れられているのかどうか、深い悲しみの中にいるであろう。
その後献花が始まった、私は午後4時20分頃に献花を終え会場を後にした。
天皇陛下はおことばの後すぐに退場されたが、思いのほかお元気な様子であったので安心した。
天皇皇后両陛下ご臨席のもと、全員で歌った国歌斉唱は感激した。
私にとっては最初で最後の経験であろう。
会場は撮影禁止であったので写真がないのが残念であった。