私は15分ほど過ぎてからこの番組に気が付いて、10時30分まで見ようと思ったが、民主党岡田代表、共産党志位委員長の相変わらずの発言にうんざりして、途中何度かチャンネルを変えたので、ずっと見たわけではない。
高村副総裁の答弁は安心して聞けた。
しかし、一つだけ物足りないのは北朝鮮の脅威には言及したが中国の急速な軍備拡張と脅威に触れなかった事だ。
また、南シナ海で、その所有権につきベトナム、フィリピンなどと争いのある岩礁を勝手に埋め立て拡張し、軍事基地を作りながら今月3日の北京での抗日戦勝利70年記念軍事パレードでは、習近平は覇権主義ではないと嘘八百の演説をした。
このパレードではミサイルをはじめ兵器の近代化を急速に進めている事を誇らしげに見せつけた。その裏には軍事費の急速な拡大が指摘されている。
また、人民解放軍は2011年1月にゲーツ米国防長官が訪中し、胡錦濤主席と会談した際に、中国軍が次世代ステルス戦闘機「殱20」の試験飛行を行い、これについてゲーツ長官が質問しても胡錦濤氏はしどろもどろで、事前に知らされていなかった事を露呈し、胡錦濤氏は激怒したと伝えられている。
また、先日の軍事パレード当日には中国海軍の軍艦5隻が、アラスカ州沖で米国の領海を侵犯したとの情報が流れた。
権力を握るはずの党が、十分に軍をコントロールできていないのだ。
南シナ海の領有権紛争では、中国はベトナム戦争末期で、すでに米軍が南ベトナムからほぼ引き上げた1974年1月に南シナ海の西沙諸島に侵攻し、南ベトナム海軍と交戦、南ベトナム海軍に34名の戦死者を出している。
最近では海軍力のほとんど無いフィリピンに対してはやりたい放題で、フィリピンが米国や日本に助けを求めているのでその切り崩しを露骨に行なっている。
これが中国の外交だ。