9日(木)午後1時30分から1時間、外務省において外交記録公開推進委員会第30回会合が開かれた。
これは政務官である私が委員長であり冒頭の挨拶と締めの挨拶を行いました。
30年前の外交文書の公開をどこまでやるかという課題を、3名の民間委員と外務省職員との間で熱い議論が交わされ、大変興味深い会でした。
9日(木)午後1時30分から1時間、外務省において外交記録公開推進委員会第30回会合が開かれた。
これは政務官である私が委員長であり冒頭の挨拶と締めの挨拶を行いました。
30年前の外交文書の公開をどこまでやるかという課題を、3名の民間委員と外務省職員との間で熱い議論が交わされ、大変興味深い会でした。
今回訪問したカザフスタンもウズベキスタンも、西欧諸国のマスコミの報道を見る限りにおいて、国会があり、民主主義の形態をとってはいるが、大統領の権限が強く、西欧諸国の民主主義とは相当異なると見られています。
ウズベキスタンのカミーロフ外相もそれは認識しているようで、私との意見交換の中で、(国境を接する)アフガニスタンはタリバーンが政権を担当することになると思うが、タリバーンは西洋型の民主主義とは異なる政治体制になるであろう。
西欧型の民主主義体制は、リビアやエジプトなどのアラブ諸国で起った「アラブの春」運動や、米軍撤退後のイラクなどを始め、必ずしもいい結果が出ていない。という趣旨の意見を述べられた。
私は個人的にカミーロフ外相と同様な見解を持っています。
イラクもそうだが、アフガニスタンも米国が西欧型民主主義を根付かせようと20年間努力を続けてきた。しかし、それが失敗に終わった。
アラブ諸国では、その失敗により今でも内戦が続いている国があり、多くの難民が出ている現状があります。
私はカミーロフ外相に対して、日本は1945年8月の第二次世界大戦の敗戦によって西欧型民主主義を取り入れざるを得なかったと世界からみられていると思うが、
しかし日本には1400年前、聖徳太子という政治家がおり、17条の憲法を作った。その憲法には「和をもって尊しとなす」と言う言葉が書かれている。
これは政策決定にあたっては議論を尽くし、そしてその上で決まった事はみんなで力を合わせよう、という考え方である。まさに日本型民主主義の芽生えである。
この考え方が基本にあるので、日本は1868年の明治維新でも、1945年の第二次大戦敗戦時でも西欧型民主主義を受け入れることができたと思っている。との趣旨の話をしました。
カミーロフ外相はこの話に興味を持ったらしく聖徳太子とは誰だと聞き返してきました。
アフガニスタンは人口3,890万人、パシュツゥン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人等から構成される他民族国家で、イスラム国家です。
その中でパシュツゥン人が最も多く人口の45%を占めている。タリバーンはパシュツゥン人が作った組織です。
パシュツゥン人はパキスタンにも住んでおり、パキスタン人口の11%を占めている。
中東地域からこの地域にかけての国境線は、第二次大戦後に西欧諸国が引いたもので、遊牧民の多い多民族国家で、彼らにとって国境線はあまり意味がない。
8月15日のタリバーンによるアフガニスタン制圧後の、日本のマスコミ報道などを見ても、アフガニスタンの民主化に関わってきた日本人専門家の話では、アフガニスタンは20年間に及ぶアメリカの統治下においても、首都カブールやカンダハールなどの大都市は別にして、地方ではタリバン勢力による支配があったと話していた。
タリバーンはケシ栽培→麻薬、アヘンで豊富な資金を持っている。その資金をもとに武器も豊富で、強い武装勢力であろう。
それに加えて、この地域の部族勢力の中で、統治に真面目に取り組んで来た結果がタリバーンに対するアフガニスタン国民の支持があるのではないかと私は考えています。
その専門家の話では、女性の権利獲得、自由主義民主主義を経験したアフガニスタン国民はその継続を希望しているので、日本もその支援をしてほしい。
また、米国の支援で政権を担当した者は腐敗していた。とも話していました。
今後タリバーンがどういう政権を作るかはわからない。しかし日本にいる我々が享受している自由主義、民主主義とは異なるものになるであろうと考えています。
西欧型民主主義が世界中に通用するものでない事は、現在の世界各国の政治体制の現状を見れば解る。
私はこの地域の平和と安定を望むものです。その為に日本は関係諸国と情報交換をしながら取り組んでいくのが最良だと考えています。
今朝(9月1日)、中央アジアへ出発前に外務省から渡されたPCR検査(これは口に脱脂綿を含み唾液を採取、それを容器に入れて三重に包装する)を行い、それを検査機関に郵送した。
現在はコンビニへ食料の買い出しに行く以外は宿舎へ缶詰め状態ですが、明日外務省で公務があるので、前もって渡された抗原体検査キットを使って検査しました。
これは綿棒を鼻の奥へ突っ込み、それを15分間検査液につけて検査する。検査は陰性という結果が出た。これで、明日午後から外務省で行われる公務(テレビ会議)へ出席出来る。
今回の海外出張は、成田空港から8月25日午後2時40分発の大韓航空機で出発したが、成田空港内の店舗は3分の1程度しか開いてないそうだ。これでもパラリンピックが始まったので開いたのだそうだ。
また、韓国の仁川国際空港へ午後5時40分に着いたが、ここはほとんどの店が閉まっていた。
ところが、カザフスタンのアルマティ国際空港も、そこから移動した首都ヌルスルタンの空港も、そして2日後に訪問したウズベキスタンのタシケント空港も多くの人出でした。
さらに、帰国するために訪れた、トルコのイスタンブール空港は夜9時半ぐらいに着いたのだが、広大な空港内の免税店など全て開いており、大変な人出である。成田空港や仁川国際空港とはえらい違いでした。
カザフスタンもウズベキスタンも、ワクチン接種は統計調査が正確でないようで20%弱しか進んでないと推定されるそうだが、マスクをしている人は多いが普通の人出で、あまり心配している様子はない。
コロナ感染よりも経済優先という事であろう。
8月29日現在の、高知県内の65歳以上の県民のワクチン第2回接種完了割合は85% 、
また、12歳以上の高知県民の第2回接種完了割合は53.13%で、過半数を超え、感染者数も減っております。
また、本日31日午前10時から開催された、自民党政調会「新型コロナウィルス感染症対策本部・経済成長戦略本部合同会議」で提出された資料では、全年代の人口あたり摂取率・第2回接種完了者は44.6%、
また、65歳以上の高齢者の人口あたり接種率・第2回接種完了者は87.2%となっております。
そして、職域接種・第2回接種完了者は5,015,424回となっております。
私の予想より早く進んでおります。そのため全国の感染者数も減少しております。
8月25日から29日までの日程で外務大臣政務官として中央アジアのカザフスタンとウズべキスタンを訪問し、それぞれの国で政府高官と意見交換をしました。
外務省のホームページにその概要が公表されました。
下のアドレスをクリックしてご覧下さい。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009127.html
今回の中央アジア訪問は、コロナパンデミックの影響で大幅に国際便が減少している為に、行きは韓国の仁川空港で約8時間の待ち合わせ、帰りはウズベキスタンから、日本とは遠くなるトルコのイスタンブールへ飛び、イスタンブールで約5時間の待ち合わせの後、約10時間かけて羽田へ到着しました。
カザフスタンは中央アジア諸国の大国であり、中央アジア諸国の平和と安定に大きな影響力を持っております。
また、今回最も重要視したのはウズベキスタンのウズベキスタンのカミーロフ外相との会談です。
ウズベキスタンは、米軍撤退を控えて混乱の続くアフガニスタンと国境を接しており、タリバーンとも以前から連絡を取り合っており、アフガニスタン情勢について、カミーロフ外相と様々な意見交換が出来ました。
今回の出張は、出発前とカザフスタンとウズベキスタンへの入国時、そして羽田到着後の計4回PCR検査を行い、いずれも陰性でしたが、今日から14日間参議院宿舎で待機します。
今週土曜日までは宿舎待機ですが、木曜日に外務省でテレビ会議があるので、抗原検査を実施した後に外務省へ行きます。