広島高裁が伊方3号機の再稼働認める

25日(火) 広島高裁は、四国電力が異議を申し立てていた伊方3号機の運転停止について、「具体的な危険はない」として運転停止の仮処分を取り消す決定をしたと報道されている。

そもそも運転停止を決めたこの仮処分は、9万年前に発生した阿蘇山の最大噴火で火砕流が伊方まで到達したと考えられる距離が根拠。

阿蘇山の最大噴火は発生頻度は6万年に1回ともされ、専門家が「死者1千万人を超え、日本全体が厚い火山灰で覆われ、生き残った人も海外への避難が必要」と予想している災害だ。

これを根拠に運転停止を決定した裁判官は、定年を間近に控えた方で、時々とんでもない判決を出す裁判官の一人だと思っていた。

次はまともな判断がされるだろうと思っていたので安心した。

政府は将来の原発廃止を目標にしている。

私の故郷高知県宿毛市高知県の西の果て、伊方原発で事故が起きれば影響を受ける、だから無いで済むならそれに越した事はない。

しかし、現在の日本の電力事情は、原発なしで済む状況ではない。電力料金の高騰で事業継続をやめた中小事業者が出ている。

福島第二原発の事故の影響は今後何十年間も続くであろう。しかし、あの時、福島第一原発女川原発は事故が起きなかったし、新潟県柏崎原発は何度も大地震に見舞われたが事故を防いでいる。

人類はこれまでも危険と隣り合わせで生きてきた、危険物をコントロールしながら生きていくしかないと思う。