紫電改記念館を訪れた。

愛媛県愛南町にある日本海軍戦闘機「紫電改」記念館を久しぶりに訪れた。

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ここは宿毛湾の北側になる。下の写真の遠景の右側が高知県大月町柏島になり、左側は私の故郷、宿毛市小筑紫町になる。

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この紫電改は昭和20年7月24日の豊後水道上空の空中戦を戦ったうちの一機であり、愛南町沖に不時着水した。
海軍松山第343航空隊、通称「剣部隊」の一機で、当日の戦死者は6名。正確には誰か分からないが、おそらく武藤金義少尉の機であろうと推測される。
機体に弾痕もなく、プロペラの状況からみて見事な不時着水であり、ベテランパイロットであったと推測される。
墜落時は昼間であり、目撃者もいたが、遺体も遺品も全くない。
昭和54年7月14日に引き上げられたが、私はこの時期、海軍兵学校第68期の豊田穣氏の書かれた「蒼空の器」を読んでおり、その主人公が海兵同期の鴛淵孝海軍大尉であった。
鴛淵大尉は343空の第701飛行隊長で、この日戦死されていた。しかし、その後の調査で鴛淵大尉は僚機の初島上飛曹と共に大分県沖に墜落したと推測されている。