自民党政調全体会議

17日(火) 午後3時から自民党本部で骨太の方針に向けた第1回政調全体会議が開かれ、出席して発言した。

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上の写真は高市早苗政調会長の冒頭挨拶です。

私の後ろにも相当数の議員が座っており、発言する事を待って熱気に溢れてました。

それに先立ち、党本部で12時15分から、国防部会の役員会、午後2時からは財政政策検討本部(西田昌司本部長、安倍晋三最高顧問)の提言案会議が開かれました。

国防部会では、政調全体会議には宮澤博行部会長が発言するので、私の出番はないと思い、現在の防衛予算では、弾もミサイルも足りない、またF-15戦闘機、F-2戦闘機の部品が不足して稼働率が落ちている事、これでは他国から攻撃を受けた時国を守れない、と発言しました。

すると、宮澤部会長が、中西さんも政調全体会議で先程の発言をして下さい。と言われ、政調全体会議でその旨発言しました。

また、財政政策検討本部では、以下の提言(案)が提示され、一部要望がありましたが、西田昌司本部長に任せる事で了承されました。

提言案は以下の通りです。最終的には少し変更されます。

(提言1)  これまで、日本国債は、毎年の財政赤字分が積み上がっており、実質的には、借り換えがずっと行われてきている。今後も、安定的な借り換えを実現していく。

(提言2)  債務残高対名目GDP比をコントロールしていくためには、名目成長率が国債名目金利を上回ることが極めて重要。政府は、あらゆる政策を通じて、名目成長率を高めていくべき。

(提言3)  プライマリーバランスについては、カレンダーベースでの目標設定が、状況に応じた必要かつ柔軟な対策対応を妨げ、マクロ経済政策の選択肢をゆがめることはあってはならず、今後、十分に検証を行っていくべき。

(提言4)  長期停滞の早期脱却のため、政府と日銀は、2%の物価安定目標を持続的に達成すべく、より一層緊密に連携する。インフレ目標として「コアコアCPI」を用いる。

(提言5)  財政の単年度主義の弊害を是正し、国家課題に計画的に取り組む。

私は全面的に賛同しました。

とりわけ、(提言3)については、よくここまで譲歩する文章にしたなと思った。

また、(提言5)は民間の資金投資を呼び込む為に最も重要な項目だと思います。

最後に安倍晋三最高顧問が挨拶に立ち、ここまでのまとめの苦労話とその理由を話され、納得しました。

提言の多くが、来年の骨太方針に採用されることを願っております。