台湾を巡る米中の駆け引き

米国のペロシ下院議長が台湾を訪問したことにより、台湾周辺で米軍と中国軍との緊張が続いている。

そもそも中国を覇権大国にした原因は、1972年2月の米国のニクソン大統領による中国電撃訪問に始まる米中の外交復活にある。これを主導したのはニクソン大統領時代のキッシンジャー補佐官であった。

その後、日本も台湾を切り捨て日中国交回復を果たし、米国と日本が中国に対する経済援助を続けた結果が今の状況である。

米国政府はトランプ大統領の時に、対中国政策の誤りにやっと気付き、180度政策を変更した。

それが、2020年5月のトランプ大統領の演説に続き、オブライエン安全保障担当補佐官、レイFBI長官、バー司法長官、ポンペオ国務長官など、一連のトランプ政権の要人の演説です。

しかし、日本の経済界の中には、未だ中国の本質に気付かず、対中投資を続けている経営者がいる。

改めて戦前の黒龍会の設立者で主幹の内田良平翁の対中感を胸に刻んでおります。

内田良平はシナ人を次のように見る。(大正2年、1913年)日本政府への建白書

①何事も金銭万能

②平気でウソをつく

③恩を恩とも思わない

④事実を平然と改変する

⑤約束を守らない

⑥自己の利益のみに執着する

縁故主義

⑧職権で私腹を肥やす

⑨常に敵の分断・陰謀を策す・・・】

この見方は今でもあてはまる。もっと詳しくは、同時代に長野朗拓大教授が「支那の真相」「支那三十年」という本に詳しく書いている。前にこのブログで復刻版を紹介しました。

良し悪しの問題ではなく、日本人と中国人の考え方の違いなので、これを踏まえた上で付き合うしかない。

日米等の中国に対する経済支援のおかげで中国経済は急激に発展し、そのおかげで、中国の軍事予算は、公表国防予算の名目上の規模は、1991年度から30年間で42倍となっており、2021年度は約1兆3,553億元であり、日本の防衛関係費の約4倍となっている。

今朝のTVニュースを見ていたら、中国の報道官が、台湾周辺で実施中の軍事演習に対するコメントで、今の中国は、百年前のやられっ放しの中国ではないと話したそうだ。

これが、隣の国の現状だ、目覚めよ日本人。