自衛隊を侮辱した加藤紘一氏

今朝の(22日)産経新聞5面に載った、阿比留瑠比編集委員の書いた「極言御免」という欄の表題である。
先日、加藤紘一氏が赤旗の紙面に登場したと怒っている自民党員がいたが、その内容までは聞いていなかった。
この記事によると加藤氏は「集団的自衛権の議論は、やりだすと徴兵制まで行き着きかねない。なぜなら戦闘すると承知して自衛隊に入っている人ばかりではないからです」と発言したそうで、これに対して阿比留委員は「論理が混濁している上に飛躍しており、なぜ集団的自衛権徴兵制に結びつくのか理解し難い。だが、いずれにしても『戦闘を承知していない』というのは自衛官の覚悟への侮辱ではないか。」と反論している。
私も、この加藤紘一氏の意見は意味が解らない。こんな人が自民党幹事長、防衛庁長官をやっていたのだから情けない。
私は、若い自衛隊員と話す機会が結構あり、何度かこのブログでも取り上げたが、彼らの国家防衛に対する決意は並々ならぬものがあると感じている。
まして、海外派遣を経験した隊員は命の危険にさらされた経験を持つ。そのような状況の中でも彼らは毅然として任務を遂行している。
昨年2月、高知市で「太平洋戦争最後の証言、三部作」を書いた作家の門田隆将氏の講演があり、その中で、大正生まれの元兵士を取材する内に、日本軍兵士はあの当時間違いなく世界最強の兵士であったと確信している。その理由は、日本軍兵士は塹壕に潜んで敵を待ち、突撃命令が出ると一人残らず突撃して行った。こんな軍隊は他になかったとの話をされた。
私は自衛隊員の多くはその心意気を引き継いでいると考えている。
written by iHatenaSync